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    ぜんかく

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    ぜんかく

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    20231121,1124

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    other8e

    MOURNING幸せであれ
    ※しじみ食べたことないので食感は検索してみたけど実際のところ知りません
    「嶺二」
    ぼくの名前を呼ぶ声にゆっくり目を開けると、ベッドの端に腰をかけたランランの姿があった。
    「おはよう、嶺二。やっと起きたな」
    ランランはぼくの頬をそっと撫でてふわりと微笑む。少しくすぐったい。カーテンの隙間から射し込む陽の光が、ランランのまだセットしていないふわふわの髪の毛を明るく照らしてきらきらと輝いている。
    「いまなんじ?」
    身を起こしながら聞くと、7時だと教えてくれた。ちょうどいい時間だ。
    体を起こしたものの疲労の残る体はまだ少しだるくて、ベッドの上でぼうっとしてしまう。ランランの小さく笑うような声が聞こえたかと思うと、ぎしりとベッドの軋む音と唇に優しく触れる感触。それにうっとりとする間もなくランランはぼくから離れて、物足りなさを感じて見上げるぼくの髪を大きな手でくしゃくしゃとかき乱した。
    「ちょっとー!」
    「目ぇ覚めただろ?朝飯作ってあるから早く顔洗ってこい」
    「うん」


    着替えは後回しにして、顔を洗って歯を磨いてリビングに向かうと、美味しそうな匂いがぼくを待っていた。
    「わー!すっごい!和食だ…!」
    テーブルには、お味噌汁に焼き鮭に卵焼きが並んでいて、どれもまだ白い 2846

    ZeRo_Roku_

    CAN’T MAKE暗い話になる予定なので閲覧は自己責任でお願いします。
    人魚銀土前編『決心』

    俺の恋人は人魚だ。

    最初にアイツが浜に打ち上げられてた所を見つけた時は、とうとう俺は飢餓状態が長すぎて気が狂いだしたんだと卒倒した。気を失ったのも一瞬の間のようだったようだが、目が覚めもう一度奴を見ると、ちゃんと腰から下が鱗で覆われていた為、幻覚では無かったと再認識し、清々しい笑みを浮かべて俺は再度卒倒した。助けた後に分かったことだが、黒く輝く髪とよく似て美しい輝きを放つ鱗を身に纏ったこの人魚は土方といい、あろう事かあの真選組の一員であるようだ。正直何がどうなって人魚であるこいつが真選組の副長の地位にまで上り詰めたのかは気になるところではあるが、ここまでくるともうどうでもよくなった。それより俺が困っていることは、ここ最近の記憶のほとんどが飛んでしまっている事だ。感覚としては、小学校の頃のアルバムを見つけてふと開いてみたらある特定の人の顔だけが切り取られていて、その人の顔が思い出せない不快さと、何故穴が空いているのか何故思い出せないのかという気持ち悪さが混ざりあったような感じだ。さて、俺は冒頭で俺の恋人は人魚だと言った為、土方くんが俺の恋人だということは皆も分かっていることだろう(どういう経緯で恋人になったかは割愛させてくれ、いつかその話はしてやるつもりだ)。そして俺が浜に打ち上げられていた土方のことを助けた(俺が人魚が存在しているのを目の当たりにして卒倒したということでもまあ別に良い)ということは、俺が人間であるのだということも説明しなくても分かるだろう。
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