いつか、静かに(続き)バッ
目を開けて隣を見る。
先生が夢と同じように倒れてて咄嗟に体を揺する。
どうしよう。夢と同じようになったら……
「せんせッ……先生起きてください。先生」
私が慌てて叩き起すものだから先生もびっくりして
「ツキミちゃん?どうしたの??えなんで泣いてるの」
とオロオロしながら起きてくれた。
ベットの隣に置いてあるルームライトを手で探るとスイッチを押してふんわりと部屋が明るくなった。
「よかった……マーチッ…ちゃんとッ…あ、」
ぎゅっと首を触る。大丈夫、ちゃんと繋がってる。
ドッドッドッと心臓がうるさくなって落ち着かない。
でも先生が生きてて良かった。
そう思ったら余計に涙が溢れて止まらなかった。
「ツキミ?怖い夢でも見たの?俺はここにいるでしょ?」
そういうと私を抱き寄せて心音を聞かせてくれる。
ドク、ドク、ドク。ちゃんと暖かい……。
あぁ……ちゃんとここにマーチがいる。
良かった……もう大丈夫だ。
「何も怖がらなくていいんだよ。今日はこのまま起きてる?どうする?」
「……先生、何か話して。なんでもいいから、先生の話聞きたいな。」
「ふふっ今日は甘えたさんだね?いいよ。じゃあね……」
先生の声が心地よくて少しづつ落ちていく意識の中で思う。
例えいつか先生が静かに眠れたとしても、
私は夢と同じことをするだろう。
だって先生のいない世界なんてなんの意味もないんだから。