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    takotakoyuuuuko

    @takotakoyuuuuko

    上澄み液を啜って生きるクソにわかオタク。自分が読みてぇモンを書いてる。
    ここには書きかけのものしか置かない。完成したら消していくスタイル。完成品はpixivに載せる。
    好きなもの:レイプ(睡眠姦含む)、近親相姦、受けの女体化、男ふたなり、男子高校生
    ダメなもの:死ネタ、モブレ、攻めの女体化
    無断転載はするな。

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    takotakoyuuuuko

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    pixivに投稿した男性妊娠ものの初期案かもしれない。覚えてない

    【つばやま】無題「翼ってさ」
    「うん?」
    「いま彼女何人いるんだ?」
     ベッドの上に寝転んで、頬杖を突きながら「明日の天気は何?」くらいのトーンで発されたその問いかけに、俺はなんて答えたら良いのだろう。

     高校で出会ってから大学を卒業した今に至るまで、大和とは付かず離れず、曖昧な関係を続けている。友人やバンド仲間、なんて言葉で括るには厳しいほど性的な交わりがあるし、セフレと言うほど殺伐とした関係でもない。だからと言って恋人、なんて間柄でもない。互いに愛を囁くような甘い睦み合いなどしたことはないし、そもそも告白だってされてはいない。当然、俺からした覚えもない。
     始まりはいつだったか、なんて、そんなことは正確には覚えちゃいないけれど、大盛況のライブが終わってもその興奮が冷めやらず、近くにいて、俺と同じように興奮していた大和と共にその昂りを発散させたのがきっかけ……だった気がする。今だって年齢的には若い部類に入るが、あの頃の俺たちはとにかく青かったのだ。沸き立つ心を、興奮を、独りで静められぬほどには。
     それ以降、気持ちの赴くままに口づけを交わして、身体を重ねて。けれども互いの関係に進展も後退もないまま、何年も過ぎて行って。気づけば俺は『彼女が複数人いる軟派男』と言うテイでいた。実際には彼女など一人もいない上に、大和以外とはキスもセックスもしたことがないのだが、方々で見栄を張った結果、現在、唯一の曖昧で性的な関係を持つ相手から、一対一という状況下で己の吐いた見栄についての質問を投げつけられている。
    (えっ、急に何!? 何て答えるべき? この状況!!)
     確かに以前、大和の前でも「三番目の彼女と~」などと言ったことはあるが、それは宗介や徹平──つまりは他にも人がいたからで、その場に大和しかいないような状況下では言ったことはない。
    (素直に彼女はいないって言う? いやでもそしたら今まで「彼女いますよ~。いろんな女の子と遊んでますよ~」で周りに通してたの全部嘘だろってならない!? 確かに事実だけど、それは何か癪……。でも大和相手にこういう嘘を吐くのは気が引けると言うか違うと言うか、いやマジでどうすべき──)
    「翼?」
    「アッ!? エッ、えっとぉ、ご、五人? くらい??」
     ぐるぐると考えている最中に名前を呼ばれて思わず声が裏返る。そのまま口をついて出た言葉は──自然と見栄を張っていた。しかも更に盛って。
    「何で疑問形なんだ?」
    「あっ、いや~何て言うか、こう……付き合おう、とかそう言うのを明確に言葉にしないで一緒にいる子もいるからさ。厳密なカウントはちょっと難しいと言うか? ね??」
     冷や汗をかいて、しどろもどろになりながら大和に釈明と言う名の嘘を塗り固めていくのだが、自分で言っていて再認識する。これは大和の話だ。俺と大和との関係の話だ。そのことに大和自身が気付いているかどうかは分からないが、大和は「ふぅん」と顔色も変えずに、気のない返事寄越した。
    (えぇー、大和から振っておいて何その反応……)
     あんまりにも反応が薄いのでもう少し何か言うことはないのかと突っ込もうとしたところで大和が被せるように口を開く。
    「どういうきっかけがあったら一人に絞るんだ?」
    「は? え? 絞る?」
     意味することが分からなくてオウム返しに聞き返す。
    「翼は今、彼女が五人くらいいるんだろ?」
    「えっ? アッ、ハイ……」
    「じゃあ仮にその内の一人をうっかり妊娠させたとして、翼はどうする? 堕ろせって言うのか?」
    「えっ、いや……さすがにそんなことは言わないって……」
    「じゃあ、妊娠したらその相手一人だけに決めるってことか?」
    「う、うーん……。まぁ、一応そうなる、かな……?」
     五人の彼女はあくまでも架空の存在なので、今の話には一切の現実味がないが人として正解の返答ではあると思う。こんな話を大和としているのは些かおかしな気持ちもするが。
     そんな俺の心情を他所に、大和は先ほどのように「ふぅん」と呟いて思案顔になった後、寝転がっていた状態から身体を一気に起こして「よし、分かった!」と太ももを景気良く叩く。そうして「翼! セックスしよう!」と見慣れた能天気な笑顔と共に叫んだ。
    「いや、ちょっと待って。さすがに分からん!! 何も分からん!! 今のどう言う流れ!?」
    「流れも何も、元々そう言うつもりで今日も会ってるんだろ? ここラブホだし」
    「いやそうだけども!」
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