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    takotakoyuuuuko

    @takotakoyuuuuko

    上澄み液を啜って生きるクソにわかオタク。自分が読みてぇモンを書いてる。
    ここには書きかけのものしか置かない。完成したら消していくスタイル。完成品はpixivに載せる。
    好きなもの:レイプ(睡眠姦含む)、近親相姦、受けの女体化、男ふたなり、男子高校生
    ダメなもの:死ネタ、モブレ、攻めの女体化
    無断転載はするな。

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    takotakoyuuuuko

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    ユキバンを書き始めたマジの初期に書き始めたものの全然筆が進まないやつ。ギャグを書こうと思ったのに真面目な感じにシフトチェンジしたせいだと思われる

    #ユキバン
    rubberTire

    【ユキバン】無題「万とやりたい」
    「なんて?」
    「万とセックスすることにした」
     あの日の言葉になぞらえて、自分の想いを率直に伝えてみる。万はあの日と同じように少し視線を彷徨わせると、引き結んでいた口を開いて──。
    「……嫌だけど」
    「え?」
    「だから、嫌だけど」
    「何で? そこは『いいんじゃない』って言うところだったじゃん」
     予想外の返答に驚きを隠せない。詰め寄って疑問をぶつければ、万は呆れたように「あのなぁ……」と、ため息交じりに零した。
    「いくら溜まってるからって、俺で発散しようとするなよ」
     適当に女の子を掴まえて修羅場にさせてないだけマシかもしれないけど、と言われて思わずムッとする。
    「別に、性欲処理が目的で万とセックスしたいわけじゃない」
    「はぁ? じゃあどう言うつもりだよ」
    「……万のことが好きだから、万とセックスしたい」
    「嘘吐くなよ」
    「なっ!? 嘘じゃない!!」
     正直に告白したと言うのに、嘘だとすげなく言われてしまって本気で腹が立つ。声を荒げて否定すると、僕が激高したことに驚いたのか、万は「ごめんごめん」と慌てて謝ってきた。なだめるように頭を撫でながら、瞳をジッと見つめられる。
    「嘘って言い方は悪かったな。謝るよ。でも、千は勘違いしてるんだと思う」
    「勘違い……?」
    「そう。今の千の世界には良くも悪くも俺しかいないから、ずっとそばに居て居心地の良い場所を与えてくれる俺を好きだって、恋してるんだって、勘違いしてるんだ」
    「そんなこと、ない……」
    「デビューしたら今まで以上にいろんな人たちと関わりを持っていくことになる。そうしたら千の世界はもっとずっと開けていって、千の世界にいるのは俺だけじゃなくなっていく。今は視野が狭くなってるだけなんだって」
    「でも……」
    「俺のこと、本気で好きだと思ってくれたんだろ? ありがとう。俺だって千のことは大好きだよ。でも、俺が言う好きも、千の言う好きも、そう言うんじゃないんだ。今は納得できなくても、いずれ、俺の言っていたことが分かる日が来るよ」
     僕の頭を撫でていた手が背中に回されて、ぎゅっと抱きしめられる。万の心臓がトクトクと穏やかに鼓動するのを肌で感じた。
     おずおずと腕を伸ばして万の身体を抱きしめ返すと、そのまま小さな子供をあやすように背中をポンポンと優しく叩かれて、目頭が熱くなる。
    (違うのに……気のせいなんかじゃないのに……)
     ぼろりと零れた涙は、嗚咽と共に万のシャツへと染みていった。

     一緒にいた五年間、離れてからの五年間。万のことが、ずっとずっと好きだった。
     まだ万と一緒にRe:valeをやっていた頃に一度だけ、想いを告げたことがある。今にして思えば、口下手とかそう言うレベルでは済まされないくらいに酷い告白だった。
     好きだ、付き合って、と言うよりも先に「セックスして」だ。最低にもほどがある。
     それでも万は怒るわけでもなく「恋と勘違いしてるだけ。いずれ分かる日が来る」なんて優しく諭すように言うので、そのときは渋々諦めるしかなかった。
     けれども十年経った今、それは違うとはっきり言える。今の僕の世界には、万以外の人間も確かに息づいているし、何より、万と同じくらい特別なモモのことは間違いなく愛しているけれど、それは万に抱く感情とは全く別物だと分かっているからだ。
     胸が苦しくなって、腹の辺りを熱くて重くドロドロしたものが廻るこの感覚は。この手で、この声で、身も心も丸ごと全部どうにかしてやりたいと思う気持ちは、後にも先にも万にしか抱いたことがない。
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