だんがん塾!!クリスマス特番(未完成)王「『だんがん塾!!』クリスマススペシャルー!」
「「わー」」
王「相変わらずテンション低い連中だなぁ、もう!司会進行はみんなの王馬小吉でお届けしまーす!それじゃあ今回のテーマは『今年のクリスマスプレゼントに欲しいもの』!今回はいつもとは逆にオレからね!オレはもちろん、ファンのみんなの幸せな笑顔、だよ」
最「半分嘘だよね」
王「失礼な!ファンのみんなが幸せなのはいい事でしょ!まあ本当は最新式のドローンなんだけどさ!」
最「何に使うつもりなんだよ…最原終一です。そうだなぁ、僕は『人狼ゲーム』かな」
王「お?意外なの選んだね!」
最「あれって結構立ち回りとか推理力が試されるからね、そこに興味があるんだ」
王「なるほどね、最原ちゃんらしすぎて実につまらない理由をありがとう!次は狛枝ちゃん!」
最「ちょっと」
狛「まあまあ最原クン。狛枝凪斗だよ。ボクはもちろん希望…と言いたいところなんだけど、それだといつも通りの回答すぎて何も面白くないよね。でも本当に何でもいいんだよ。ボクなんかにプレゼントしてくれるというだけで」
日「とは言うけどあんま変なのだとこいつ笑いながらドン引きするんだよ。この間知り合いから変なの渡されてさすがに受け取れないって言ってたからな」
狛「うん、希望見失うかと思ったよね」
日「な」
苗「何があったの!?」
王「深掘りするとなんか良くない予感がするからそのままリーダーよろしく!」
日「日向創だ。俺か?まあ、才能、だな」
苗「反応に困るよ!!」
日「冗談だよ。この間七海に教えてもらったゲームがあるからそれだな。古いゲームだからなかなか手に入らないらしいんだ」
王「お、それ入手したら実況しちゃうとか?」
日「いや、実況できる機材がたぶんないから無理だと思うぞ」
王「なぁんだ。まあいいや、苗木ちゃんどうぞ」
苗「あ、うん。苗木誠です。そうだな、最近流行ってる地下通路脱出ゲームだっけ?まだやった事がなくて」
王「そんな苗木ちゃんにサプライズ!なんとその願い叶えてあげましょう!クリスマスだからね!七海ちゃーん!」
七「はぁい。お久しぶりです、七海千秋です。今日は番組の企画として呼ばれました」
日「七海!?」
王「流行りには便乗していかなきゃね!!というわけで今日最初の課題は『細かい変化を見逃さない観察眼を身につけろ!』という事で!メンバーみんなで『8番出口』!!」
苗「え、え、え!!??」
王「七海ちゃんルール説明よろしく!」
七「今回は全クリ目的じゃなくて、クリアまでにどれだけ異変に気づけたかどうかの判定になるよ。運要素が絡む以上は仕方ないところもあるからね。リセット回数が1番少なかった人が勝ちだよ」
狛「なるほどね。RTAや異変の数じゃなくて、気づけたかどうか、てところが大切というわけだ」
七「そうだよ。ただしメンバー同士で相談するのは無し。クリアするまではこの防音個室から出たらダメ。クリアしたら出てOK。私と一緒にスタジオから見守ってね」
テロップ「※本番組は『8番出口』のネタバレを含みます」
七「さてさてみんなはどんな様子かなー?やっぱり日向くんと狛枝くんが気になる、かな」
ガチャッ
狛「……」
七「あれ、狛枝くんもう終わったの?」
狛「うん…ねぇ、七海さん」
七「何かな?」
狛「このゲームって異変、つまりはループする通路の間違い探しなんだよね?」
七「そうだね?」
狛「…起きなかったんだ」
七「え?」
狛「何度も観察して天井から床まで何か変わってないか確認したんだけど見つからなくて…それで真っ直ぐ進んでたら終わってたんだ」
七「わぁお」
狛「これ本当なら幸運なんだろうけど、番組としてはつまらない事この上ないよね。ボクはやっぱりゴミクズだよ」
七「でも何も異変がないって事に気づけてたって事…だと思うよ?このゲーム、異変がないかどうかわからなくなっていくものだからさ」
狛「うーん…」
七「そう、だね。きっと狛枝くんの幸運が私が1人で待機しないようにしてくれたんだよ」
狛「…ふふ。なるほど、そう考えれば確かに幸運かもしれないね。それじゃあ、ボクもみんなを見守ろうかな」
七「…あ」
狛「…王馬クンが扉に入って行ったね」
七「扉が開いてるのが異変なんだけど、入るとゲームオーバーになっちゃうんだ」
王「あーらら、ここはダメなんだね。ねーねーおじさん今の気づいてた?ねぇねぇねぇねぇ」
狛「なんだかさっきからあのおじさんにものすごく絡んでるね」
七「…今度は壁人間に突っ込んでったね」
狛「ああ、これも異変なんだね。やっぱり少しホラー寄りだったんだ」
王「あっはははは!パプシマンみたいなやつにチューされちゃったよ!ところでこのおっさん濁流にも流されないとかさ、さっきのあのパプシマン防げたりしない?」
狛「王馬クンの中ではパプシマンで固定されたみたいだね」
七「あれを突破しようとしてるの、かな。一応気づいた上でやってるからわざとゲームオーバーになってるのはノーカンでもいい、んだけど」
狛「主旨を間違えてる、て事かな?」
七「まあ、ゲームの楽しみ方はそれぞれだし、実は私も挑戦してみたんだよね」
狛「さすが超高校級のゲーマーだね!ありとあらゆる可能性を試しているんだ」
七「うん。さすがに濁流とかは無理だけど、突破できないかなって試したくなっちゃうんだよね」
王「よし止まった!ありがとう、おじさんの事は忘れないよ…ところでおじさん誰だっけ?うそうそ!超高速で歩く怪異だよね!」
七「今は高速移動はしてないけど、ね」
狛「王馬クン完全に面白がっちゃってるね。他の3人はどうかな?」
最「…さっきより通路が長い気がするんだけど」
七「えっと…通路が長くなる異変はない、よ」
狛「最原クンは疑心暗鬼になってしまったんだね…いつもの彼なら気づけるはずなんだけど」
最「引き返してみよう…あ、進んだ!やっぱり廊下が長くなってたんだね!」
狛「あれ、進めたみたいだよ?」
七「えっと、たぶん他の異変が奥の方で起きてたんじゃない、かな?進まないと気づけないのもあるから」
ガチャッ
日「終わったぞー」
七「日向くんお疲れ様」
狛「なんだもう終わっちゃったの?撮れ高にもならないなんてこれだから予備学科は」
日「悪かったな面白みもなくて!!というか狛枝早いな?まあ、そういうところはさすがだな」
狛「いや…異変がね、起きなかったんだよ」
日「は?バグか?」
七「たぶん幸運…だと思うよ」
日「ああ、うん、そういう事か。ところで最原は何やってんだ?」
狛「通路が長い異変が起きていると誤解して引き返したら進めちゃったみたいで」
日「通路が長い…?そんな異変あったか?」
七「ないんだよ、ね」
日「最原…お前疲れてるんだよ…」
狛「ちなみに王馬クンはおじさんにちょっかいかけてて出られないんだよ」
日「ああうんそうだろうな(遠い目)」
狛「そういえば苗木クンは?」
苗「…もう8番だよね?」
日「苗木はどうしたんだ?見たところもう8番出口に見えるんだが」
七「ほら、このゲームって8番出口で異変起こさないで通過できたらクリアになるやつだから」
日「…まさか狛枝と逆の現象が?」
狛「恐らくだけど異変“しか”起きなくて進めないんだね…」
日「幸運こえぇな…で王馬は何やってんだよ」
七「高速移動するおじさんを避けようとしてるみたい」
日「引き返せよなんで突破しようとしてんだよ!?」
~10分経過~
ガチャッ
ガチャッ
王「あーあ、最原ちゃんと同時かぁ」
最「いや別にタイムアタックしてないよね?」
七「えっと、集計結果が出たみたい、だね。ちなみに王馬くんなんだけど、わざとゲームオーバーになったりリセットになった分はカウントしてないよ」
最「わざとって…何やってるんだよ」
王「いやぁ、オレってば1度気になり出すと暴かなきゃ仕方ない性分でさ!てこれは最原ちゃんかー!」
最「(無視)あれ、苗木くんは?」
日「いや、それが…」
七「ええっと…」
コンコンッ
ガチャッ
七「苗木くん、大丈夫?」
苗「ごめん、助けて…」
最「もしかして通路が長い異変かな?」
日「あのな最原、それ異変じゃない」
最「え!?」
王「通路が長いwwwwww」
狛「今いくつ異変起こってる?」
苗「ボクはさすがにカウントできてないよ…」
スタッフ『あと3つです』
七「狛枝くんと逆って考えたらあと3回間違えないで発見できたらクリア、かな?」
王「すごいや苗木ちゃん!1周目で異変をコンプだなんて、さすが超高校級の幸運だね!尊敬しちゃうなぁ!」
苗「絶対バカにしてるよね王馬クン!?」
王「えー?まっさかぁ」
日「逆に言えば見つけられなかったらリセット、だよな?」
王「でもここまで全部異変ならいっそ全部引き返しちゃえば?」
狛「たぶんなんだけど、それをやった瞬間にリセットなんじゃないかな?」
苗「うん、ボクもそう思う。ここまではちゃんと異変を見つけた上で引き返してるから」
日「そうか、だから8番をループしてるんだな?」
王「もうこれ苗木ちゃん優勝でいいからさっさと進めちゃわない?」
苗「うん。みんなも一緒に探してくれないかな?たぶん残ったのは見つけにくいのだから」
王「おっけー!泥船に乗ったつもりで任せちゃってよ!」
最「王馬くんだと本当に泥船になりそうだな…」
王「失敬な!さすがに司会進行としては巻いてかないとだからちゃんと探すって!」
苗「じゃあ、進めるね」
日「俺達も全部を見てるわけじゃないからな…」
狛「ボクは異変を見てないから役に立てそうにないね。苗木クンの危機に役立たずだなんて、これがさっきの代償なのかな」
七「ちなみにたぶんだけど最原くんが通路の長さだと勘違いしてた時がわかりにくいのだったかも」
最「そうだね、確かにもしわかりやすいものだったら先にそっちに気づいてたと思うよ」
王「まあでもどうやったら通路が長いなんて思い込むのかわかんないけどね!本当に!」
最「うっ」
苗「あれ、もしかして異変ない?」
狛「本当に?おめでとう苗木くん!」
日「ん?いや待ってくれ苗木、床!」
苗「え、床?」
最「あ、本当だ!よく気づけたね日向くん」
苗「うわ、言われないと気づけなかったかも…こんなのもあるんだね。という事は本当に全部見ていかないとダメだ」
最「ごめん、また気のせいかもしれないけどポスターの大きさが変だ」
狛「気のせいじゃないよ、8回同じ通路を歩いたボクが言うから間違いない」
日「なんて悲しい説得力なんだ…」
苗「リセットされなかったから正解、だね!じゃあこれで最後かな?」
王「ヒントは下だよ!」
苗「わかった、上だね」
王「酷いよぉ!ウェアアアンヴ(ジュル)ヤェャァァァ↑アイィヤエ↑ヤゥィゥ!!」
最「うるさっ」
王「まあ嘘なんだけどね!」
苗「天井の染みだよね。これで全部かな?」
狛「うん。今度こそ異常無さそうだね」
苗「…お、終わったー!」
日「お疲れ、苗木」
最「お疲れ様」
七「みんなお疲れ様ー」
王「うわ本当にコンプじゃん苗木ちゃん」
日「違う意味でコンプだよなこれ、普通なら周回して回収するんだろ?」
七「ほとんどの人はそうだね」
狛「それじゃあこのまま七海さんにも参加してもらいつつ、次の課題かな?」
王「おっけー!じゃあ続いての課題はこちら!」
デンッ!
とぅーびーこんてぃにゅーど