Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    a_yousou

    @a_yousou

    @a_yousou サイレント・ウィッチにどっぷり沼った。アイザック・ウォーカーとウィルディアヌ推し。
    師弟猫 色んな主従関係大好きです。

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 🌟 🐍 💫
    POIPOI 25

    a_yousou

    ☆quiet follow

    多分没ネタ
    戦闘シーンが浮かばない&ちょっと今んところ書けそうにもないので。書けているところまで

    お顔は戻ったけど右目は光がはいると変わらず激痛が走るまま。七賢人全員にアイクの正体がバレている(明かしている)という設定。なのは悶々とネタを練っていたのがまだ「世界の半分を失うis何!?」ってしてた頃だったからです。

    丁度魔法戦の抜け穴とかやってるし絶対に楽しい事になると思うんだよ

    ルイスvs アイクの魔法戦が見たい ——いずれあなたはその目に映る世界の半分を失うでしょう。
    〈星詠みの魔女〉から喪失の予言を受け、その回避の為にアイザックが一人で行動していた事をモニカ達が知ったのは、全てが終った後だった。どうして相談してくれなかったのかという思いもあるが、それ以上に悩みを抱えていた原因がそこにもあったのだと思うとやるせなさが胸を占める。
     それぞれ〈暴食のゾーイ〉に奪われた〈大事なもの〉は取り戻せたが、アイザックの右目は回復しないままだった。
     モニカが影を剥がしてくれたおかげで虹彩は戻ったが、依然として右目は見えづらく、そして光が入ると激痛が走るのは変わらないまま。黒い槍は直ぐに折られ、影の浸食が少しで済んだとはいえ、眼球に刺さった事には変わりはない為だろうというのが医師の診断の結果だった。
     一番落ち込んだのは契約精霊のウィルディアヌで、そしてモニカだけでなくシリルも暗い表情をし、そんな面々にアイザックは何でもないとばかりに口にする。
    「僕にとってフェリクスとしての世界もサザンドールでアイザックとして過ごす世界も大事なんだ。レディ・ハーヴェイの予言の〈世界の半分を失う〉がこの眼だけで済んだなら何も悔やむ事なんてないよ」
     ——と。
     竜害で父を失った。目の前で母を失い、己の腕の中で弟を失い……そして主人であり、親友だった人物を失った。
     幼い頃にそうやって大切な人を失い続けたアイザックにとって、自分にとって大切な人の命が奪われるのは何よりの恐怖でしかなく、失う世界が自身の眼で——視界だけで済んだという事に酷く安堵したのだ。
     ただ、それをそのまま口にすれば更に落ち込まれることは目に見えているので言葉を選ぶ。
     本心をそのまま伝えれば今以上に落ち込まれてしまうだろう。



    「わたしに、何か出来る事はありませんか?」
     事後処理も少しずつ片付いていき、落ち着きをみせてきた頃、真剣な目で、そして何処か思いつめたような表情をしていたモニカがアイザックにそう訊ねる。
    じゃあひとつだけ……とアイザックは前置きし、真剣な面持ちで言葉を紡ぐ。
    「右目が見えない状態でどれだけ動けるか把握しておきたいんだ。手加減なしで相手をしてくれる人が良い」
     喪失の星の元に生まれたと〈星詠みの魔女〉は口にしていた。この先にも同じ様な事が起こらないとも言えない。距離を置くことも再度考えたが何があるのか分からない以上、それは把握しておくべきなのだ。
     癖を直すべく、アントニーに剣術の修行に付き合って貰っていたが、彼らも故郷に帰ってしまった。——まさかロベルトの兄だとはアイザックも思いもしなかったが。第二王子の顔をしている以上、人選は限られてくる。その上、手加減をせずに……となると尚更だ。


     モニカも人選が限られてくる事は理解できた為に『わかりました』とその場で返事をしたがどうしたものかと悩みながら七賢人会議に出席する。事後処理も落ち着いてきたとはいえ、まだまだ話し合わなければいけない課題は山積みだ。その為にこうして集まる機会も多い。
     その会議もつつがなく終わり、モニカはラウルに相談を持ちかける。
    「うーん、モニカには悪いけど対戦相手となると力になれそうにないかな……場所ならローズバーグ家の敷地を使ってくれて構わないぜ! 結界の維持なら協力できるし」
    「ありがとうございます」
     確かにフェリクスの顔をしている以上、魔法兵団の訓練場は使用できない。そして結界の維持にも人数は必要だ。
     しかし肝心の人選をどうするかだ。力になるといった以上にはどうにかしたい。
    「同期殿、それならば私がお相手しましょう」
     肩が大袈裟すぎるほどびくりと震え、ひぃと引き攣った声がでる。
     恐る恐ると後ろを振り向けばそこには〈結界の魔術師〉ルイス・ミラーがいた。
     彼に聞かれないようといないタイミングで話していたのだが、いつの間にか戻ってきてたらしい。
    「ル、ルルルル、ルイ、ルイスさんが、ですか⁉」
    「その呼び方も懐かしいですな」
     身体はガタガタと震え、紡がれる言葉も酷いものである。しかしそんな様子のモニカに呆れることなくそれどころかルイスはどこか楽しそうに口にし、そして目を細める。
    「貴女の〈お弟子〉殿が求めているのは手加減なしで、且つ武術を含めて相手をしてくれる人物でしょう?」
    「は、はひ」
    「なら、私しかいないじゃないですか」
     モニカが何度も頷くとルイスは胸に手をあて優雅な笑顔を浮かべる——が。
    「いやはや合法的にぶちのめせる機会を向こうからくれるとは、ありがたいものです」
    「ぶちのめ……」
     次第に凶悪な笑顔へと変貌していき、そうして指の関節をボキボキと鳴らした。モニカの小さな呟きなど聞いてはいないだろう。
     ルイスはクロックオード公爵にも第二王子にも良い感情を抱いていない。第二王子が偽物だと知っている今でもそれは変わらないどころかあの頃以上に悪化している可能性も強い。
     しかし、アイザックの条件を考えれば確かにルイス以上の適任者はいないのは確かだろう。だが、別の意味で不安がつき纏うのは何故だろうか……。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    ☺☺☺☺☺☺☺☺☺👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏🙏🙏🙏🙏🙏🙏
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    a_yousou

    CAN’T MAKE多分没ネタ
    戦闘シーンが浮かばない&ちょっと今んところ書けそうにもないので。書けているところまで

    お顔は戻ったけど右目は光がはいると変わらず激痛が走るまま。七賢人全員にアイクの正体がバレている(明かしている)という設定。なのは悶々とネタを練っていたのがまだ「世界の半分を失うis何!?」ってしてた頃だったからです。

    丁度魔法戦の抜け穴とかやってるし絶対に楽しい事になると思うんだよ
    ルイスvs アイクの魔法戦が見たい ——いずれあなたはその目に映る世界の半分を失うでしょう。
    〈星詠みの魔女〉から喪失の予言を受け、その回避の為にアイザックが一人で行動していた事をモニカ達が知ったのは、全てが終った後だった。どうして相談してくれなかったのかという思いもあるが、それ以上に悩みを抱えていた原因がそこにもあったのだと思うとやるせなさが胸を占める。
     それぞれ〈暴食のゾーイ〉に奪われた〈大事なもの〉は取り戻せたが、アイザックの右目は回復しないままだった。
     モニカが影を剥がしてくれたおかげで虹彩は戻ったが、依然として右目は見えづらく、そして光が入ると激痛が走るのは変わらないまま。黒い槍は直ぐに折られ、影の浸食が少しで済んだとはいえ、眼球に刺さった事には変わりはない為だろうというのが医師の診断の結果だった。
    2115

    recommended works