忘れ草に一雫。*2話 ー ジジイになってもくだらない事だけ覚えてるよね*
「おいコラァ!俺が以前から買いだめしていた大量のチョコが姿を消した。食べた奴は正直に手挙げろ。今なら四分の三殺しで許してやる。」
「四分の三ってほとんど死んでんじゃないすか。っていうか、アンタいい加減にしないとほんと糖尿になりますよ?」
「チョコなんてまた買えばいいですよ。ね?神楽さん。」
そう告げると、彼は持っていたお茶を啜った。
私、如月真珠が万事屋に居候するようになって数日。何となく三人の性格が分かってきたような気がする。
「 ”またも狙われた大使館。連続爆破事件凶行続く“。物騒な世の中アルなぁ。私怖いよパピー、マミー。」
ソファの上で新聞を広げていた少女は新聞の見出しを声に出して読み上げた。
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