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    結月(ゆづき)

    @22Yuzuki22

    主に小説しか書きません。(絵は見せれるもんじゃない)のんびりまったり上げたりします。

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    結月(ゆづき)

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    リプ貰った内容で短編書くという企画をお試しでやってみました!リプ頂いたのが下記です。
    言わせたいセリフ
    「君には僕しか居ないでしょ」
    「守ってやる」
    シチェーション「雨の中」
    アイテム「アンクレット」

    終わりが中途半端だけど気にせずポイ

    #シンキラ
    cincilla

    (シンキラ)

    雨降る中、共に私服で傘を差して道を歩いていた。

    「キラさん。俺、渡したい物があって⋯⋯」
    キラの少し後ろを歩いていたシンが、突然そんな事を言ってきた。
    振り返ると、ガサゴソとコートのポケットから何かを取り出していた。

    片手で差し出されたそれは手のひらサイズの小包。
    「⋯⋯開けてみてもいい?」
    本当なら雨の降る道で開けるべきでは無いのだろうが、シンからの贈物という事もありすぐに見たくなった。

    傘が邪魔で開けずらかったが、どうにか包みを剥がしケースを開けると、中に入っていたのは細身のシルバーのチェーン。
    「これ⋯⋯」
    「足につけるやつなんです。アンクレット。これなら付けてても邪魔にならないかと思って」
    まさかのアクセサリーをシンから貰うとは思わなくて驚いた。

    「⋯⋯ありがとう。ねぇ、シン。これ付けて貰っても良いかな? あ、でもここじゃあ無理だよね」
    キラは少し思案した後、近くにあるホテルに気が付いた。
    「シン、こっちに」
    そう言って受け取ったケースを大切にポケットに入れ、傘を差したままシンの手を取る。
    「ちょ、キラさん?」

    慌てるシンに「いいから」と言ってホテルへ入る。差していた傘を畳み、フロントへ向かうとさっさとチェックインを済ませ、用意された部屋へ向かう。

    「⋯⋯キラさん、なんか積極的ですね」
    「⋯⋯積極的な僕は嫌い?」
    「まさか⋯⋯じゃあキラさん足出して」
    部屋に入るなりキラを椅子に座らせ、履いていた靴を脱がすと、キラのコートから先程のケースを取り出すと、中に入っていたアンクレットをキラの細い左足首に付ける。
    「はい。付けれましたよ」
    「ありがとう。シンからの贈り物、大切にするね」
    チャリっと光るシルバーのそれをキラの指が触れる。細身のそれはキラによく似合っていて、シンは満足した。

    「キラさん知ってました?左足に付けたアンクレットって恋人が居るって証になるんですよ。あとお守りの意味もあるんです」
    「え? そんな意味があるんだね」
    知らなかったと呟くと、シンが真剣な眼差しでキラを見つめる。

    「⋯⋯俺、キラさんが好きです。俺にあなたを守らせて欲しいんです」
    「⋯⋯ありがとう。でも、僕で本当にいいの?」
    真っ直ぐなシンの告白に、キラは少し怖気付いた。
    「何言ってんですか。キラさんだからいいんですよ。俺はキラさんが居ればそれでいい。他は要らないです」
    「そっか⋯⋯なら約束して? 僕を置いて先に居なくならないで。僕も君を置いて先に居なくならないから。だって、君には僕しか居ないんでしょ?」
    「約束しますよ。俺にはもう、キラさんしか居ないから」

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