「⋯⋯はぁ」
突き刺さる視線。
僕がザフトへ出向しに来て、どのくらいの日数が経っただろうか。
僕が通る度に陰でヒソヒソとされる毎日。
ここへ来る前に覚悟をしていた筈だった。
僕はフリーダムのパイロットでザフトと敵対していた人間。
トップであったデュランダル議長を討ち、デスティニープランを否定し、決別を選んだのは僕自身だ。
デュランダル議長にも言ったが、戦う覚悟はある。
どれだけ蔑まれても、どれだけ憎まれていても僕はこの道を選んだ事を後悔していない。
でも、こう毎日憎しみの視線や嘲笑うような視線を浴び続けていると流石に堪える。
気にしないようにしていても、どんどん疲弊していくのが感じられた。
このままだと良くは無いと思うが、気にしないようにしていても、突き刺さる悪意に過敏に反応してしまう。
2041