信頼できる場所随分と懐かしい夢を見た気がする。
それも過去に体験した裏切りや大怪我をした日の出来事という…全く、何故今頃になってこのような夢を見るのか
うっすらと目を開くと麦わら帽子を被った俺からしたら幼い恋人と目が合った。
「お、ワニ起きた」
ニシシと笑うルフィ、どうやら俺はコイツに膝枕をされそのまま寝てしまったらしい。
「……昔の夢を見た」
「昔の?それってワニにとって嫌な夢か?」
「嫌かどうかはわからねぇ前の記憶の話だ。
だが、今になってどうしてその夢を見たのか、それがいまいちわからねぇな」
俺にとってそれはもう済んだこと
終わったことだ。失った腕も顔の傷も戻ることはない。
「そっか、ワニがその夢を見て辛くないなら俺はそれでいいよ!でも、もし辛いなら俺がその夢をぶっ飛ばしてやる!!」
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