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    toko_tclk

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    【RofH展示作品】「アドベントカレンダーのような日々は(短編集)」1~3
    捏造満載親子祭り。

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    toko_tclk

    SPOILERみかっぷバレ供養
    MとKのきょうだいの話 加筆修正
    ・昼の部終わって自分のために書いたものの狂い
    ・勝手に武器の手榴弾もなんかトンチキかと思っていた名残
    ・名前の字面を捏造。
    帰り道はどこに りんごの形に象られた手榴弾が、冷たく硬い掌の僅かな熱を吸って艶めきを増す。丹精込めて作り上げたそれの名を、望月欠改めプレーヌ・リュンヌは決めていなかった。呼称されることのない、ただひとりを殺すためだけに作られたそれを握り締め、リュンヌは佇んでいる。
     生きて帰れはしまい。両者の間にある憎しみは膨れ上がり、もはや死をもってしか拭い去ることのできない。愛する乳母に距離を置かれるほどに、自分たちの間にある関係は醜く歪みきってしまった。
     もしかしたら、兄との和解の余地があったのかもしれない。兄への憎しみは存外簡単に解くことのできるものだったかもしれない。
     だが、遅すぎた。あまりにも長く、兄を憎みすぎた。憎しみは消えることはない。マフィアのドンとして進み続ける以上、邪魔者を消さねばならなかった。決意はかたい。恐らくは兄、否、望月満もまた同じだ。殺し合わねば、この連鎖は消えない。元は同じ道を歩んでいたきょうだいの筈であるにも関わらず、元いた道への戻り方がわからない。当然といえば当然だ。自分たちが手にするのは小石ではなく凶器で、パンではなく菓子だったのだから。童話のようにハッピーエンドは望めない。
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    きたはら/しま

    DONEアーロンのプロフィールにテンション上がって書いた
    ED後、エリントンで二人がご飯食べてる話
    家に帰れば明かりがついているなんていつぶりだろう。

    ミカグラ島のオフィスナデシコでは誰かしら居て、おかえりただいまは当たり前のように降ってきた。チェズレイとモクマは今は居ないけど、アーロンが無愛想に出迎えてくれるだけで一日の疲れが飛んでいくようだ。
    リビングに向かう途中、おいしそうな匂いがルークの鼻をくすぐる。どうやら、アーロンはデリバリーを頼んでいてくれたらしい。テーブルにはLサイズのミートパイにペペロニ、香ばしい匂いのフライドチキンと濃厚なマカロニ&チーズ。そこにちょこんと置いてある一個だけのチョコレートドーナッツにルークの頬は緩みっぱなしだ。

    「へへ、ありがとうアーロン。おいしそうだ」
    「ん」

    ネクタイだけを外すと、急いで椅子に腰を下ろした。ピザにはコーラだよな、と少し悪い顔をしたアーロンがペットボトルを放り投げてきた。もしかして振ってないだろうなこのボトル、とアーロンの方に向けて蓋を開けたが、シュワシュワと小さな音をたてるだけであった。へへ、とごまかすように笑うルークにアーロンは呆れたような顔をすると、ミートパイを口に放り込んだ。
    今日あったこと、アラナの見舞いのこと。昨 1863