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    おぼろよ

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    おぼろよ

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    ヒーロー時空の微❌🐣

    叶えたい夢を最近、街でのヴィラン活動が活発に起き、休息をとる時間が取れていない中また緊急信号が響く。
    高生の声を合図に仲間達は急いで現場へと向かった。

    現場に向かえば、辺りの悲惨さは目に見えている。泣き叫ぶ子供や足が挟まり抜け出せない人、その姿は誰が見ても地獄の風景だ。そして、高生の指示の元民間人の避難や救出部隊、目の前にいるヴィラン達との戦闘と別れ行動を行う。
    今、認識している中で分かるのは3人のヴィラン達、顔が隠されており、表情を読み取る事は難しい。
    高生はその中でも一際目立ちこのヴィラン達の長であるものに攻撃を仕掛けるが、それを止められ反撃をされそうになる所を間一髪で避ける。
    「参謀..」
    和泉の声が聞こえ、そちらの方を見ればヴィランに劣勢している参謀の姿が見て取れる。その姿を見た高生は直ぐに参謀のサポートへと回る。
    「たかおくん、ごめん」
    「参謀謝らなくていいから、怪我はない?」
    「ないよ」
    「和泉さんとか他のメンバーと協力しながらヴィランと戦闘して」
    「高生くんは..」
    「俺は、あそこにいるリーダーみたいな人と戦ってくるよ」
    高生はそして決意を固め、目の前のヴィランへと向かう。
    激しい攻撃のぶつかり合い。高生の出した電気を上手い具合に避け、その隙にヴィランガワが攻撃を仕掛ける。
    どちらも譲らない攻撃に身が削れそうになる。
    そして、高生は奇跡と言っても過言でない、ヴィランの被っている布を切りその姿が露になる。

    「えっ..四宮くん」
    「...その呼び方で呼ぶって事は..高生くんかなぁ」
    目の前にいたのは、自分自身の幼い頃の友人であり恋焦がれる彼の姿だ。
    だが、彼は自分の幼い頃に行方不明になったはず、
    どうして...
    その瞬間に幼少期の記憶を思い出す。
    2人きりで遊んだ思い出に残っている公園で夢について語った時の会話だ。
    「高生くんは、将来に何になりたいん?」
    「俺?俺はみんなを守るヒーローになりたい!」
    「高生くんなら、なれそうやな」
    「四宮くんは?何になりたい?」
    「僕はな、みんなが平等で苦しまない世界を作りたいなぁ」
    「四宮くんなら絶対にできるよ!」
    「ほんま?おおきに」

    「なんで、四宮くんがこんなこと..」
    「高生くん、僕な知ったんよ」
    「世界はどう足掻いても変わらない、それだったら自分がなって欲しい世界にする為には世界の常識を変えないといけない」
    「高生くんも、気持ちわかるやろ?」
    その彼の姿はあの時とは別の雰囲気を漂わせながらも自分の知っている四宮伊織がその場にいる事の嬉しみと変わってしまっていた喪失感に襲われた。
    「高生くん」
    「なに、」
    「ほんまに好きや」
    そうして、四宮は高生の頬へと口を当てる。それをされた高生は顔が赤くなる。その姿を見れば四宮は笑い、言葉を続ける
    「なぁ、高生くん勝負しよ」
    「どちらが先に自分の夢を掴むか勝負」
    「おもろいやろ?」
    「...そうだね、でも手は抜かないよ」
    「ええよ、僕も抜かないつもりやから、」
    「ほな、ばいなら」
    そう言った四宮達は消えていた。
    これから先の未来がほんの少しでも灯りを灯せたらいいとかんがえる高生であった。
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