爺やアーサー・ベルガモット。
その男はかつては少年だった。
アーサーはかつては農夫の息子。
ハンガリーの田舎で農作をやっていた。
たまに格闘技をやっては村一番になったり。
話を戻そう。アーサーが住んでいた地は、黒崎家が領主を務める地だ。
もちろん、リンの祖父母とも面識がある。
ある日、黒崎家が主に信仰していた宗教と対立する宗教団体がアーサーたちが住んでいる地を襲う。
次々と母、父、妹、隣人たちが血まみれになり倒れた。
アーサーはクローゼットに隠れ、その様子を見るしかなかった。
火災の狼煙があがる中、途方に暮れていたアーサーは神の声を聞く。
「黒崎家を救え。そこに汝の主はいる。」
一方その頃、地は蹂躙し民はクーデターを起こす。対抗していた宗教団体に地を襲われ、黒崎家の当主は困り果てていた。
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