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    駄犬(仮)

    ここは二次創作をひっそり嗜む限界壁打ち腐(成人済)のお絵かき置き場です。
    ⚠センシティブなあれこれ置いてありますのでご注意ください。

    ファンアート等の二次創作活動に関しては、あくまで趣味の一環として個人的に楽しんでおります。
    原作者・出版社・制作会社各位とは一切関係ありません。

    ※イラスト・サムネイルには学習妨害用の透かしを入れてあり、非常に見づらくなっております。
    ご不便おかけしますが何卒ご理解いただければと思います。

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    コルテナ

    DONE現パロ勇尾のSSSです。とても短くてとても糖度がたかい。
    なんでも可愛い勇作さん「兄様の瞳に似て、とても可愛いですね」
    「……はぁ」
    勇作の小さな囁きに、百之助は気の抜けた返事を返す。弟の視線の先には、黄色っぽい頭をした小魚が、小石を掘った穴からひょこりと顔を出していた。魚特有の、どこを見ているか分からない、真っ黒な目。
    円柱の水槽は、近づいて見ると案外分厚い。じっと見ていると屈折がきつく、目が疲れる気がして、百之助は少し遠巻きに見ていたのだが、弟がにこにこ笑いながら指さすので、少し覗き込むように近づく。
    「…………」
    とりたてて人気のある水槽ではない。そもそも、百之助はあまり何かを「可愛い」と思うことがなかったので、それが世間一般的に言って可愛いかどうかは判断がつかなかった。だが、そんな百之助でもなんとなくわかる。たぶん、こういうのは可愛いと言っても、「逆に」とか、「一周まわって」とか、そういう枕詞がつくたぐいの可愛さのような。勇作のほうを振り返る。にこにこと笑っている。可愛いというのは、勇作のようなもののことを言うのでは、と真顔で考え、もう一度魚を見やる。勇作のきらきら輝く瞳、かたや魚の真っ黒な目。
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