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    ハルナスビ

    気が向いたらヘクマンを書いてます

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    ハルナスビ

    MAIKINGヘクマン予定だったヤツ
    女の子になりました。
    キャパオーバーになってるファンのマくんを考えるの楽しいです
    その頃、部屋に連れていかれたマンドリカルドは混乱を持て余していた。それもそのはず、彼のベッドに辿り着いたヘクトールは自分が座ると、その膝の上にマンドリカルドを乗せたのだから。


     「…えっと……ヘクトール、さま?」


     恐る恐る顔を上げて斜め上にある顔を見つめる。いつもより遠く感じるその顔はとても穏やかだった。


     「ん?どうした?」


     そっと髪を撫ぜられて顔の緩むマンドリカルドだったが、ふと我に返ってその顔を青ざめさせると慌てだした。


     「…いやいやいやヘクトール様!?おおお、降ろしてください!」


     「はいはい暴れないの~」


     「ぐうっ」


     簡単に抑え込まれる。元々のステータスでさえ筋力差があったのに、女になったら敵う訳がない。気がついたらヘクトール様の膝に向かい合わせで座っていた。

     (は?え??なんだこの状況。ヘクトール様の上に?乗ってる??あーさすが大英雄俺なんかが乗ってもびくともしない。うわ待って腰に手を置かれてる?優しすぎるわ。いつもよりヘクトール様との距離が近くてやばいどうしよう顔がいい!良すぎて目が潰れそういやむしろ本望だな座に還るわこれ) 499

    ハルナスビ

    DONEヘクマン。Twitterにあげてたけどなんとなく。
    「それはとてもあたたかくて」
    題名通りにはなってる。うん。めちゃくちゃ暗い。
    ちょっとだけ変えた。プレビューないから辛い
    ことこと。ことこと。
     作りかけのシチューがやわらかな音を立てる。完成まであと少し。いつの間にか鼻歌を歌っていたことに気づいてふっと笑う。マンドリカルドは一人家の中で夜ご飯を作っていた。まだ中学生ではあるが、一緒に住む相手のために料理を練習し、今では申し訳ないレベルではあるが、出せるほどになっていた。

    帰ってきたら、彼は何て言うだろうか?

     マンドリカルドはヘクトールと同居している。
    はたから見れば何の変哲もない親子だが、自分と彼とは本当の家族ではない。言ってしまえば、彼は赤の他人だ。

     両親は俺の目の前で刺され、帰らぬ人となった。そこを彼に拾われたのだ。ヘクトール曰く、外食後の帰り道にチンピラに絡まれていたらしい。自分は幼く、一人で生きていくことなど到底不可能であった。その後、葬式で途方に暮れていた間に彼は親戚たちを説得して引き取ってくれたのだ。


     “大丈夫かい?”

     “オジサンがいるよ。一人じゃないさ。”


     あの日はどうにも記憶がぼんやりしてはっきりとは思い出せないが、差し出された手がとても優しかったことは鮮明に残っている。

     自分がヘクトールに“それ”以上の感情 2451