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    hiakari_pks

    @hiakari_pks

    🔞小説のパスは、🔞垢(@hiakari_pks_)をフォローした時に見える私の誕生日4桁です。
    ※18歳以上(高卒済)の方のみお読みください。
    感想とかはこちら→ 🌊📦https://wavebox.me/wave/29qke3qgjq0letxf/

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    ❗️リクエスト❗️【幸せのはちみつりんごジャム】

    スグアオ成長ifです。
    🌊📦でのリクエストありがとうございました!
    「スグアオの新婚の甘々」を書かせていただきました☺️
    甘々…になってますかね⁈りんごジャム一緒に食べてる仲良しな2人が見たくなっちゃいまして🍯🍎

    #スグアオ
    #sgao

    幸せのはちみつりんごジャムトン、トン、トン——
    グツ、グツ、グツ——

    「……ん、結構上手く出来たべ。流石ばーちゃんのレシピだな、簡単で作りやすい」

     手に持ったメモ紙を読んで、スグリは満足そうに微笑む。先週田舎から大量のりんごが届き、アオイと2人で毎日切って食べていたけれどなかなか減らなくて困っていた。
     恐らくそうなるだろうと祖母は察していたのか届いた荷物の中には手書きのメモ紙も何枚か一緒に入っていて、内容は『りんごを使った料理のレシピ』と言うもの。

    「このままあと20分くらい置いといて……」
    「いい香り〜!」
    「アオイ、おはよ」
    「おはよう、スグリ! ねえねえ朝から何作ってるの?」

     キッチンから香る甘い匂いに誘われて、アオイが起きて来た。ピョコンと跳ねた寝癖とまだ眠たそうな顔が可愛らしい。
     手際良く料理をするスグリの隣にやって来たアオイは、フライパンの中を不思議そうにジッと覗き込んだ。

    「りんごを煮てるの?」
    「んだ。ばーちゃんから貰ったレシピ、『はちみつりんごのジャム』」
    「だからこんなに甘い香りがしたんだ〜! すごく美味しそう……でも今作ってるって事はすぐには食べれない?」
    「先に作って冷やしてる分があっから、それ出すべ。アオイは顔洗って」
    「はーいっ!」

     嬉しそうに返事をしてリビングから出て行くアオイの後ろ姿と、指に光る結婚指輪をチラリと見つめてスグリは自然と笑みを溢す。
     2人が結婚してから半年、家事は交代制で行っているけど料理は主にスグリが担当する事が多かった。自分が作った物を美味しそうに頬張るアオイの顔を見るのが、凄く大好きだから。
     今作っているこのりんごのジャムだって、自分が食べたいと言うよりもアオイのために作っているのだ。

    「何か手伝う事ある? コーヒー淹れる?」
    「ん、お願い。ヨーグルトも食べるべ」
    「食べたい!」

     息の合った動きで次々と食器が用意されて、テーブルに朝食が並んでいく。お揃いのマグカップにはコーヒーを、お揃いのお皿には焼きたてのパンを2枚と3枚ずつ。
     冷蔵庫に入れて冷やしておいたりんごのジャムを取り出してテーブルに置くと、先に着席していたアオイの手が伸びた。

    「綺麗な色! 開けていい?」
    「アーオーイー、その前に」

     ニヤニヤしながらアオイの前の席に座るスグリに「そうだった!」とアオイはジャムを一度置き直す。そして行儀良く手を合わせて、アイコンタクトを取った。

    「「いただきますっ」」

     ジャムの蓋を開けると、はちみつの香りがふわりと広がった。中に沈んだりんごと絡めながらスプーンですくい、アオイのパンの上に乗せる。

    「もっと細かく切ってもいいけど、りんごの食感が残ってた方がいいと思って」
    「うんうん! このくらいの大きさがいいよ! ありがとう」
    「ヨーグルトにも好きな量使ってな」

     他にも色々乗せて楽しむ事が出来るだろうけど、そう言うアレンジレシピはアオイの方が得意だったりする。きっとこのジャムも色んなところで使ってもらえるだろう、と自分のパンに乗せたジャムを見つめながらスグリは1人頷いた。

    「美味しい! ジャム凄く美味しいよ!」
    「それはよかった……ん、うめ」
    「ねっ!」

     とても気に入ったのかアオイは追加のジャムを乗せて残りのパンを頬張り、幸せそうに笑いながらもぐもぐと口を動かす。

    (ああ、この笑顔だ——)

    「何度見ても飽きない……」
    「へ?」
    「んん、何でもね」
    「そう……? あ、これさ紅茶とかに入れてもいいかもね。あとクッキーに乗せてさ!」

     ほら、早速アレンジレシピを思いついた。とスグリはクスクスと笑ってコーヒーを飲みながらアオイの声に耳を傾けた。

    「んだば、もっと作らねえと」
    「作るの大変? 手伝おうか?」
    「大変じゃねけど、うん……今度は一緒に作ろっか」
    「うん! 約束!」
    「……アオイ、ちょっと顔前に出して」

     何なに? と食べようとしていたヨーグルトを置いて、手招きするスグリの言う通り顔をズイッと前に出す。スグリの大きな手が伸びてアオイの頬をするりと撫でると、口元を親指で優しく拭いた。

    「はちみつ付いてた」
    「い、言ってくれれば自分で拭いたのに!」
    「いつ気づいて拭き取るかなーって暫く見てた」
    「意地悪だなあー! もう!」

     指に付いたはちみつをぺろりと舐め取ると、アオイは顔を真っ赤にしながらヨーグルトをちまちま食べ始めた。
     こんな幸せな時間がいつまでも続けばいいのに——と、コーヒーを味わいながらゆったりしていると、廊下から洗濯機の終わった音がして2人は顔を合わせた。

    「今日の洗濯物は量が多いっから、俺が干してくるな」
    「ありがとう〜! じゃあ私はお皿洗い」
    「ええ……アオイの手が荒れちまう」
    「じゃあ後でハンドクリーム塗ってください!」
    「っ! にへへ……了解っ!」

     半分まで減ったりんごジャムの蓋を閉じ、空になった食器を一緒に運んで皿洗いをアオイに任せる。
     せっかくの休日だ。出来ることはささっと済ませてアオイと家でゆっくり過ごしたい、そうと決まればとスグリはちょっと早歩きで洗濯物を取りに向かった。
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    ☺☺☺🍎💖
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    hiakari_pks

    DONE❗️リクエスト❗️【その距離は遠く】R-15

    付き合ってるスグアオ。
    🌊📦へのリクエストありがとうございました!
    「遠距離恋愛中でもうどうにも辛抱堪らなくなったスグリくんがアオイちゃんにえっちな自撮り送ってほしいと情けなくオカズ懇願する」、を書かせていただきました。

    懇願するシーンが少なくてすみません…!🙇
    遠距離に耐え切れなかったsgの気持ちを書きたかったので今回は一人称です。
    その距離は遠く「はああーーーーーー……」

     ベッドに倒れ込んでから、大きなため息がさっきから止まらない。体の向きを仰向けに変えて、天井に向けて手を伸ばす。
     アオイがブルーベリー学園を離れ、パルデア地方に戻ってから5ヶ月くらいは経った。俺がスマホを買って貰ってから週に何度か電話で連絡を取り合っていたけど、最近はメールだけだったり電話も回数が減っている。

    「アオイ……どうしてっかな」

     ここを去る前にアオイは言っていた。チャンピオンとしてやる事があったり、エリアゼロの様子見なんかもしなきゃいけないと。
     気になるならこっちから連絡すれば良いじゃないかと自分でも思う。けど、今バトル中だったらどうする? 誰かと大事な話をしているタイミングだったらどうする? 邪魔はしたくない。きっと電話が出来ないくらい今は忙しいんだ。
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