薄暗いベッドルームから荒い呼吸が折り重なって聞こえる。波打つシーツの上で乱れた息を必死に整えようとするカーサ。先程までアイザックを受け入れていたそこからは放たれたばかりの熱い精が筋を描いて溢れ出していた。
同じく呼吸を整えようとするアイザックは自身の手をカーサの頬に添わせると優しく労るように親指で摩った。
ずっと想い続けていた人…。
感情の昂るままに求め合った。奥を突く度、抑えきれない声と共に身悶えて善がり、薄く細い身体で必死にアイザックにしがみ付くカーサの健気さが愛しくて仕方がなかった。アイザックの顔が落とされる。唇がゆっくりと重なり合い深く食んで惜しむように離される。カーサは渇いた喉をひとつ鳴らすと頬に添えられた手に自分の手を重ね合わせ、艶を帯びた赤い瞳でアイザックの隻眼を熱く見つめ上げた。
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