儚い恋「ジュ‥‥ーーー」
「‥‥ねぇさっきから何吸ってんの?悠仁」
目の前の花壇に咲いている綺麗なピンク色の花を採っては
その花の一部を取り、
後ろの細い方から何かを吸っているようだった。
「ん、花の蜜だよ。ツツジっていう」
「ふーん‥‥美味しい?」
「美味しいよ。先生も吸う?」
「ん、いいや。それより悠仁からのキスが欲し~な~?」
そう言った時にはこっちを驚いたような目で見られ
その目にはこの人は何を言っているのだろうと問い掛けたいような目だった。
「‥‥あーうそうそ、冗談だって。ごめ‥‥‥」
チュ‥‥…‥‥
グイっと服を掴まれ何をされたのかと思いきや
自分の唇と悠仁の唇がいつの間にか付いていた。
「!‥‥‥え…‥‥ちょ、ゆうっ、じ‥‥」
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