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ラスティカと旅を終えて大分時が経った、今でも賢者の魔法使いとして大いなる厄災を迎撃する時には顔を合わせるが、少し、というか大分寂しい。
本当に寂しいが、良い事もあったのだ、数年前の大いなる厄災を迎撃する際に俺とラスティカは晴れて恋仲になったのだ、これは俺がラスティカと離れて恋心を自覚出来たから成し得た事だった。ラスティカは俺がラスティカに恋心を抱いていると俺より先に気付いていた様で、俺から告白されるのをずっと前から心待ちにしていたそうだ。
恋仲になれても1人で旅を続けているラスティカと西の国で仕立て屋の店を構えてる俺は、殆ど手紙でのやり取りしか出来ていない。寂しいが、その分会った時の特別感が増す、手紙に書ききれなかったお喋りも、ラスティカの紅茶の匂いも、ラスティカを抱きしめる事も、全てその時のお楽しみ、はやく会いたいと願っているのは俺だけじゃないと信じてる。
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