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    海袖 萌(みそで もえ)

    DCMK 快新(広義)メイン、時々降新あるかも?
    ちょっとえっちならくがきと、タイツに投げてたサルベージ予定のないネタメモを置いています。

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    POIPOI 13

    大学生快新

    タイツでメモがてら書いたものを加筆修正しました。小説と言えるほどまとまりのある文体ではなくネタメモ感覚です。①〜③まであります。

    #快新
    fastNew

    君との恋路の歩き方③初夜編奢るからと工藤は言って、服部を大学構内のカフェに呼び出して、どう思う、なんて言うから今朝新聞に載っていた密室殺人の件かと思ったら「黒羽ってオレとセックスしたいって思うのかな」とか言い出すから、服部はよーし帰るかぁと立ち上がるが、工藤に腕を掴まれたため、大きくため息をついて椅子に座り直し、スマホを取り出して一本メッセを飛ばして工藤に向き合う。
    「あんなぁ、そう言う話は当人とせえや。オレが知るわけあらへんやろ」「『え、そんな気ないんだけど…工藤はしたいのか?』とか言って引かれたら終わるだろ!聞けるか!」「恋人なんやから大丈夫やって…しかし工藤は事件より恋に生きるんやな…」おーさみし!と大袈裟に騒ぐ服部に工藤は「新聞に載ってた密室殺人なら朝イチに高木刑事と現場行って解決してきた」と、さらっと返す。「オレを連れてかんかい!」「オメー1限必修だったろ」「くそ…!」アイスコーヒーを飲み干した服部はもう一度ため息をついて工藤に問う。
    「自分はしたいと思うん?」「…そりゃ…健全な大学生男子なので…」「ほ〜、らしいで、黒羽」
    工藤が驚いて後ろを振り向くとそこには黒羽がムッとした顔で立っている。「おい服部!」「2人で話し合う内容やろ、オレは帰りまーす、ほなまた明日な!」今度こそカフェから出て行く服部を縋るような目で見送ると後ろから低い声で、工藤、と呼ばれた。
    「…なんで大事な話、オレにしてくんないの」
    そろり、と後ろを伺うと、先ほどの怒ったような顔ではなく少し寂しそうな顔をしている。「…ごめん」ちゃんと話す、と言うと黒羽は家で話そう、と工藤の手を握った。

    ハグやキス、深いキスもするようになってから工藤は本当に恋人らしい愛情表現をするようになった。「はじめはわかんないって言ってたのに」帰り道にぽつりと言うと、あー、と照れたような声が返ってきた。「…なんかさ、オメーが告ってきた時、引っかかったことって一個だけだったんだよ」「…ああ、性別?」「うん、でもさ、あとのことは考えてみたらこういうところ好きだなとか、ああいうところ好きだなとか、オレわりと黒羽のこと好きなんだなって思って。オレがした最初のキスはなんか頭突きに近かったけど、そのあとオメーがしてくれたのは、…きもちよくて…そしたらもう性別とか関係なく黒羽快斗が好きなんだなって思えて。そしたらもっと深いキスしてみたくなって。やり方わかんなくて調べたけど」「あれね、可愛くてびっくりした」「うっせ。…だからな」「うん」「もっと、オメーにふれたくなって」「うん」「でもさ、またちらついたんだよ、男同士なのにって。どうやるんだよって。調べてやり方はわかったけど、やっぱ女の子とするのとは違うじゃん?きもちよくなれるかもわかんねーし準備は手間だし綺麗にしたとしても抵抗感あるかもだし」「そうだなぁ」「拒否られたらって思うと…言えなくて」「それで服部かぁ」「まぁ癖だなあいつに話すのは」「それ優先順位オレ最優先に変えてくんない?」「ほんとな、善処する」
    ふは、とお互い笑って。核心に近づくために、到着した工藤の家の中に入って、荷物をおろして。ソファに腰掛けた工藤とは異なり、黒羽はその前の床に膝をついて、工藤の手を握る。

    「オレはいつだって工藤の全部が欲しいよ」
    映画みたいな告白に、工藤の胸が強く鳴る。
    ちゅ、と優しいキスを交わした。

    「で、これは大事な話、工藤はどっちがいい?調べたんだよね?挿れる側と挿れられる側」
    「…それなぁ」
    工藤は、あのな、と続ける。
    「オメーがどっちがいいかわかんなかったから、どっちでもいいようにさ、オレさ、…尻をさ」
    「待って????????」
    三度目である。なんだこの生き物は。勢いが強すぎないか。こうと決めたら曲げないところありますか?今度蘭ちゃんに聞いてみようかな。なんて、考えている場合ではない。
    「あの、くどーさん、お尻を…どうしたんですか?」「…え、引くか?」「引かない、絶対引かないから、多分嬉しすぎて心臓バクバクしてるだけだから」「尻をさ、拡張したほうがいいと思って」「ウン」「昨日」「ウン」「指が3本入るようになった」「すげえ」「でな」(まだあるの?)「前立腺見つけました」「まっっっっっっ」「だからどっちでもいいんだけど」「オレが工藤に挿れていいですか???!!!」

    いいよ、と工藤がニコニコしてるのでなんだと思ってふと窓を見たら真っ赤になってる自分が映っていて、黒羽は尚一層顔が熱くなるのを感じた。オレは最初なんて言ったっけ。『ゆっくりでいいから好きって自覚してってくれ』って言ったんだよな。ところがどうだ、工藤はさっさと自覚して次へ次へと進んでいく。その度に好きを自覚させられるのは。
    「オレの方かぁ…」ずるずるとへたり込んだ黒羽に、大丈夫か?と工藤は心配そうに声をかける。
    「あー…ゴムとローション買いに行かねえと」「ローションはあるよ、ゴムもあるけど…これはな、オレ用なんだよ、オメーのサイズわかんなかったから。同じサイズか?同じサイズだよな??」「ちょい箱見せて」「フツーに売ってるサイズじゃねえの?」「箱」

    ずっと驚かされてきたからそろそろこっちだって驚かせたいな。黒羽は思う。

    でもきっと今夜も新しい好きを自覚する。
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    海袖 萌(みそで もえ)

    DOODLE大学生快新
    付き合い始めてわりとすぐやらかす話
    はっとりとかあかいさんが出てきます
    escapeescape

    飛行機の自席で、工藤は頭を抱えている。なんて恥ずかしいことをオレはしていたんだろう。後悔と羞恥心と寂しさが混じり合って頭から湯気が出そうだ。そもそも両想いになったのだと思ったこと自体勘違いだったようで。アイツ、オレのこと好きって言ってなかったっけ…言ってたよな…でも友愛だったのかな。キスは?キスもしたけど?!…ああ、ダメだ、オレが恥ずかしくて酒入ってる時にしちまったんだ。酔った勢いの可能性が出てきてしまった。
    …などと、はっとした顔をして笑顔になったかと思えば俯いて頭を振っている。百面相とはこういう時に使うのだろうか、と、工藤の横の席に座っている老人は思った。
    工藤としては、付き合ってるしキスもしたから次はえっち!どっちがどうとかまだわかんねぇけど0距離でくっつきたい!!オレだって男だしオレから誘ってみせる!!という思惑があって、最近黒羽に対して積極的に話しかけに行っていた。ボディタッチも頑張った。なのに黒羽は話していても距離があるし、肩にくっついても気付くと離れているし、横並びに座って話しながら太ももに手を置いてみてもコーヒー淹れてくるわと席立ってしまう。
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    海袖 萌(みそで もえ)

    DOODLE大学生快新

    タイツでメモがてら書いたものを加筆修正しました。小説と言えるほどまとまりのある文体ではなくネタメモ感覚です。①〜③まであります。
    君との恋路の歩き方③初夜編奢るからと工藤は言って、服部を大学構内のカフェに呼び出して、どう思う、なんて言うから今朝新聞に載っていた密室殺人の件かと思ったら「黒羽ってオレとセックスしたいって思うのかな」とか言い出すから、服部はよーし帰るかぁと立ち上がるが、工藤に腕を掴まれたため、大きくため息をついて椅子に座り直し、スマホを取り出して一本メッセを飛ばして工藤に向き合う。
    「あんなぁ、そう言う話は当人とせえや。オレが知るわけあらへんやろ」「『え、そんな気ないんだけど…工藤はしたいのか?』とか言って引かれたら終わるだろ!聞けるか!」「恋人なんやから大丈夫やって…しかし工藤は事件より恋に生きるんやな…」おーさみし!と大袈裟に騒ぐ服部に工藤は「新聞に載ってた密室殺人なら朝イチに高木刑事と現場行って解決してきた」と、さらっと返す。「オレを連れてかんかい!」「オメー1限必修だったろ」「くそ…!」アイスコーヒーを飲み干した服部はもう一度ため息をついて工藤に問う。
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