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    warabanshi1132

    @warabanshi1132

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    warabanshi1132

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    昨日?言ってた病みゾの軟禁ゾサ。
    没った。体調不良スタートは違う気がする。
    これだと完全に悪いのがゾになってします。自業自得やんけ。
    供養ってやつだ。

    愛しても愛し足りないきっかけはなんだったか。
    …たまたま、同僚の女が言ってたんだ。
    [仕事が終わって家に帰ってご飯を作って片付けて、その間にお風呂を沸かして、洗濯機を回して、お風呂を出たらそのままお風呂を掃除して、次の日に着ていくワイシャツにアイロンをかけて、朝ご飯の準備をして。なんで共働きなのに女だけこんなにやることが多いの?男はご飯食べてお風呂に入ってお酒飲んで寝てって生活ずるくない?休みの日はいつまでも寝てて、大きな子供と一緒に暮らしているみたい。]
    言われたことをあいつに当てはめて、自分に当てはめたら耳が痛くて、その場から動けなくなった。
    [たまには外でご飯食べてくるとか、甘いもの買ってきてくれるとかさー…ていうか家事分担したい。1人で暮らしてたらご飯も適当に済ませて、シャワーで済ませて、自由なのに。やってもらうことが当然みたいなのも腹が立つよ。家政婦じゃないっつうの。友達と飲みに行くとか連絡ないし…浮気の一つもしてやりたくなるわよ。]
    頭を思い切り殴られたような痛みに襲われて、消化し切ったはずのあいつの作った朝飯が食道を逆流してくるような感覚を必死に堪えてトイレへ駆け込んだ。浮気だなんて、あいつに限ってそんなことは絶対に無い。そんなこと、考えたことも無い。付き合う前から何も変わってなんかいない生活は、本当に何も変わっていないか…仕事に追われて顔を合わせる時間は減っているが、金銭に余裕ができただろ?部屋だって2人で住むようになってからはあいつの要望に答えて広いキッチンに日当たりの良いリビングルーム、クローゼットも洋服がたくさん入る角部屋のベッドルーム。職場までの距離だって近くなったと喜んでたじゃないか。あいつは料理が好きだし、おれもあいつの作ったものが一番美味いと思ってる。重なった休みの日だって、何の予定もないからって一緒にベッドでのんびり過ごして…おれはあいつに何かをしてやれているか?おれはあいつがいてくれるだけで良いはずなのに、それはあいつのことを……家政婦だなんて、そんな…
    一瞬目の前が真っ白になったように感じた。そしてまた胸が焼けるような感覚にきつく目を閉じた。
    デスクに戻り頭を抱えていると顔色が悪いと心配され、元気が取り柄のはずなのにと大ごと扱いされたのは運が良かったのかもしれない。休憩室で買ったペットボトルの水を飲みながら今日中に終わらせなければいけない仕事をこなし、昼休憩に開けた弁当は食えそうになくて同僚のウソップにやった。おれが弁当を食えないことも、それを他の奴に差し出すことも考えられないと大騒ぎになり、上司からの命令は早退。週末をゆっくり過ごせと退勤を言い渡された。
    食欲は相変わらず戻らない。甘いもの…あいつは何が好きなのだろう。外で食う甘味は苦手なものが多いだろうって、あいつはいつもおれのためだけになんでも作ってくれる。その時あいつは何を食べていた?本当はもっと甘いものや、キラキラしたものが食いたいんじゃないのか?今が旬の食べ物は一体なんだ…夕飯を食べるときに説明してくれていたじゃないか。昨日の食後の果物をおれは断った…朝も時間がないからと視界の端に入ったあの色はなんだったんだ。最後に一緒に酒を飲んだのはいつだ?晩酌しながらおれは何をしていた?出されたツマミはなんだった?いつからだ…いつからおれはあいつのことをしっかりと見ていない…

    「ただい…ま。あれ?ゾロもう帰ってきてんのか??」
    玄関から声がする。鍵を開ける音にも気が付かなかった。そもそもおれは一体どうやってここまで帰って来れたのかすら覚えていない。
    スーツのままソファで横になって、電気もつけずに今が何時なのかもわからない。
    「おい、体調悪いのか?」
    「…あぁ、そうらしい」
    「そうらしいって、子供じゃ無ェんだから自分の体調ぐらい分かれよ」
    何かが怖くてこいつの顔を見ることができない。怒っているのか呆れているのか…額に触れてくる冷たくておれよりも小さく細い手は少し荒れているようで指先がガサガサとしている。その手に触れられることも久しぶりなのだと気づかされて吐き気が襲ってきた。
    「歩けるか?とりあえずここじゃダメだ、ベッド行くぞ」
    おれよりも少しだけ頼りない筋肉のついた薄い体が、変わらない身長に肩を貸しながらゆっくりと動く。スーツのまま寝たらお前は怒るだろ?風呂にも入らずベッドに倒れ込んだからギャーギャー騒いで、一緒に寝てやらないって背中を向けるんだ。だからその腰に腕を回して、油断したところで腕を引いて胸の中に閉じ込めるのが常だ。でも今夜は体調が悪いことを理由にそんな流れはやってこない。
    「汗かいたよな?とりあえずネクタイとベルトは外せ。楽な格好…着替えられるか?」

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    warabanshi1132

    MOURNING昨日?言ってた病みゾの軟禁ゾサ。
    没った。体調不良スタートは違う気がする。
    これだと完全に悪いのがゾになってします。自業自得やんけ。
    供養ってやつだ。
    愛しても愛し足りないきっかけはなんだったか。
    …たまたま、同僚の女が言ってたんだ。
    [仕事が終わって家に帰ってご飯を作って片付けて、その間にお風呂を沸かして、洗濯機を回して、お風呂を出たらそのままお風呂を掃除して、次の日に着ていくワイシャツにアイロンをかけて、朝ご飯の準備をして。なんで共働きなのに女だけこんなにやることが多いの?男はご飯食べてお風呂に入ってお酒飲んで寝てって生活ずるくない?休みの日はいつまでも寝てて、大きな子供と一緒に暮らしているみたい。]
    言われたことをあいつに当てはめて、自分に当てはめたら耳が痛くて、その場から動けなくなった。
    [たまには外でご飯食べてくるとか、甘いもの買ってきてくれるとかさー…ていうか家事分担したい。1人で暮らしてたらご飯も適当に済ませて、シャワーで済ませて、自由なのに。やってもらうことが当然みたいなのも腹が立つよ。家政婦じゃないっつうの。友達と飲みに行くとか連絡ないし…浮気の一つもしてやりたくなるわよ。]
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