銀高ss運命を見つけた。
それは街中でヒートを起こしていて、たまたま居合わせた俺はその匂いに引き寄せられた。
突然ヒートのフェロモンをばら撒くオメガが現れて騒然とする人々。それをうるさいと思うくらいには頭は冷静で、狂っていた。うんめいのひと!はやくきて!と誘われるがままそのオメガに食らいついた。
「ただいま」
玄関を開けても返事はない。まあいつも通り。一つ違うのは、濃厚に自分を誘う甘いにおいが充満しているということ。
そういえばそろそろだったっけと他人事の様に思って、乱雑に靴を脱いだ。
わざとらしく音を立てて廊下を歩いてやる。お前を支配するものはここにいるぞ、と。さてどんな顔をしているか。内心わくわくした。
「ありゃ」
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