気の置けない友人であり、良く知る大事な仲間でもある彼は、勇気を爆発させて逝ってしまった。
実力はあるのに命令違反やおふざけなんかが多い奴で、手がかかってしょうがなかったけど、お前のそういうところは好ましいと思っていたし、正直少し羨ましくもあったよ。
でもな、勇気だけじゃなくて、自分自身が爆発しちまうなんて、さすがに笑えないぜbro。
アラカイ大尉も、旧タイタンの面々も逝っちまって、俺一人になって。
敵は絶対にとる。だからお前の勇気、俺にも少し分けてくれよ。
スミス達の簡素な墓の前で、そう感傷に浸っていた時だった。
「アウリィ中尉?」
「……リオウ三尉?」
控えめに背中に声をかけたのは、同じくブレイブナイツの隊員だったヒビキ・リオウだった。
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