masasi9991 @masasi9991 妖怪ウォッチとFLOとRMXとSideMなど平和なのと燃えとエロと♡喘ぎとたまにグロとなんかよくわからないもの ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 423
masasi9991☆quiet followDONE何かと戦っている土蜘蛛さんと大ガマさん ##妖怪ウォッチ 落下 足を滑らせた、かのように見えた。 高く跳ね上がって、ご自慢の長い髪を振り上げる。同時に空が震える。よく晴れた雲ひとつない空が、水面のように波紋を広げた。 錯覚である。しかしともかく、あれが妖気の波紋を広げた途端、そこで足を滑らせた。 空を切り裂く波紋を残し、落下する。 その仇は我々と異なる理を抱き、不可視であった。音ばかりは耳に届く。悲鳴のごとき轟音が響いた。 空に巣食っていた目に見えぬ何者かが、目に見えぬ血しぶきを上げ、のたうち回りながら、逃げ去っていくのだった。 地上では歓声が上がる。勝利と安堵の声を妖怪たちが上げている。 仇は討った。逃げていく。しかしあれが、真っ逆さま、空から落ちる! 仇の残した最後の一撃は、あれの胴を撃ち抜いた。だがまるで誰にも見えていない。ただ空で迂闊に足を滑らせたかのような。妖怪たちの軍勢は誰もその一撃を見ていない。だが落ちる。ただ一人、止めの一撃を放ったあれが真っ逆さまに落ちるのを、誰も気付いていない。 勝利に酔った混沌の中を駆け抜けて、空白の――波紋も悲鳴も血反吐も音もかき消えた晴天の最中へ、たまらず飛び上がった。 無我夢中の境地にて。そう気が付いたのは、抱き止めるための糸をやっと紡ぎ終わった瞬間だった。(了)Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow masasi9991DONEプリンを作ってくれる道流さんの道タケ漣プリンの話□1 ソイツが円城寺さんの腕に噛みついた。円城寺さんは笑って「こらこら」なんて言って、ソイツの頭を押し返している。 「腹減った!」 「さっき昼飯食ったばっかりだろ?」 「……違う。メシじゃねーやつ」 まだ諦めずに膝の上に乗り上げて迫ってくるソイツの前に腕を翳して、円城寺さんは顔を庇っている。何故ならソイツが本命で狙っているのは円城寺さんの鼻先だからだ。……多分。よくそこに噛みついてるから。 「オマエ、さっきも『まだ』って言われただろ」 「もう充分待ってやったっつーの! さっさと食わせやがれ!」 「うーん、でもなぁ……ちょっと前に確認した感じだと、おやつの時間にも間に合わなそうだ。食えるのは晩飯の後だな」 「ハァ!?」 1856 masasi9991DONE道流さんの話をしてる虎牙の道タケ漣 980 masasi9991DONE事後にいちゃいちゃしてる道タケ漣 1139 masasi9991DONEいちゃいちゃしてるだけの道タケ漣何もしていなくても 困ったことに、何もしていなくてもかわいい。 二人とも床にコロンと転がって、先日師匠に資料として渡された雑誌を眺めている。 自分たちが掲載される予定の特集シリーズのページなんかはほぼチェック済みだ。いま二人が眺めているのは、自分たちの仕事とは直接の関係はないレシピのページ。うまそうだ、とかこっちがいいだとか、時々じゃれ合うように言い合いながらページを巡っている。 今度作ってやるためにも後でしっかりチェックさせてもらおう。それはそうとして、こうして何をしているわけでもない瞬間でも……雑誌を読んでいるだけの瞬間でも、タケルと漣がかわいくてしょうがない。 そう思っていると、いつのまにか自分の手元が緩んでいたらしい。開いていた資格本がパタンと音を立ててて閉じた。その音で二人揃ってこちらを向く。 1143 masasi9991DONEキスの日の夜のデググラキスの日「なあ、今日が何の日か知ってたか?」 ベッドマットがズシンと沈む。キミの身体が俺の隣に横たわる。それからキミは大きな身体をもぞもぞ動かして、こちらを向いて転がった。ダブルベッドもキミにとっては窮屈だ。よく磨かれた黒曜石のような目がきょとんとしておれの顔を見た。 「まさか、おれのお誕生日か?」 「ははっ、もしそうだったとしたら、おれが盛大なパーティを開いていないのはおかしいだろ?」 「ウム? それもそうか。ということは今日は……?」 「今日は、『キスの日』だったらしいぜ。先に行っておくが魚じゃないぞ」 「キス!」 キミは一度目を白黒させた後、ガバっとベッドに起き上がった。もう照明も消してしまった暗い部屋で、キミに覆いかぶさられると……何も見えない。キミのキラキラ光る黒い瞳の他は。 953 masasi9991DONEお休みの日の午後の道タケ漣待ってる「オマエ、邪魔だ。……せめて端に寄れ」 「はは。お腹いっぱいで寝ちゃったか? あとは片付けるだけだからタケルもゆっくりしてていいぞ」 「いや、メシ作ってもらっといてそうはいかねぇ。俺は手伝う」 「そうか。ありがとうな、タケル」 台所でらーめん屋が笑ってる。チビはまだごちゃごちゃうるせー。チビの短い足がオレ様の腹を跨いで歩いてった。どこ通ってやがる。ムカついたけど、それより眠ぃ。あくびが出る。 「ふぁ……」 「おい、起きてるんだろ」 「起きてちゃ悪いかよ」 チビがらーめん屋にフキン持たされて戻ってきた。メシ食ってた机を拭いて、部屋の隅へ片付ける。ちまちま動いてるチビを見てるとさらに眠くなってくるが……。 「……寝てんの、もったいねーよな。せっかくオマエも円城寺さんも、オフなんだし……」 746