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    masasi9991

    @masasi9991

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    masasi9991

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    おはようのデググラ

    ##デググラ

    お名前「デグダス、デグダス」
     とんとん、つんつん、ほっぺをつつかれている。ちょっと冷えた指先がくすぐったい。「むふふ」
     なんていい夢だろう。グランツが耳元でおれの名前を呼んでいる。とても楽しそうな声だ。今にも笑い出しそうなのを我慢している、そんなときのウキウキはねる声だ。
     どうしておれの名前を呼んでいるだけで、そんなにうれしそうなのだろう? とっても不思議だが、おれもそんな気持ちのときもある。同じ気持ちを思い出して、おれもムフムフ夢の中で笑ってしまう。
    「今朝はキミの好きなものを作ったぜ」
    「うーん」
     そうか朝なのか。言われてみれば、眩しいような夢だ。じゃあ起きないと。
     ううん、でも、しかしそれにしても、その『キミ』という響きも、たいへんむず痒く幸せなものだなぁ。
     だがしかしだぞ、もう一回ぐらい、お名前を読んで欲しい……かもしれない。
     ゆさゆさ、とグランツの手が肩を掴んでゆっくり揺らし始めた。ゆーらゆーらとゆりかごのようで、これはまた……ねむたく……。
    「ほら、デ」
     このままではいかん! 名前を呼んでもらいたい!
    「グランツ! 起きたぞ!」
    「わ」
     がばり、素早く目を覚まし、ベッドから起き上がった。勢いがよすぎてグランツのお顔にコツンとぶつかりそうになる。
     朝の爽やかな空気のなか、目の前のすぐ近くに、目を丸くしたグランツの顔。
    「……ふっ、あはははっ! キミは朝から元気だな!」
     噴き出したグランツの息がしっかり吹き掛かる。ということは、おれの方も、そうなっているな。ドキドキだ。
    「おはよう、グランツ。ひとつお願いが……」
    「おはよう、デグダス。何だ?」
    「あっ。いや……」
    「キミの願いならなんでも聞くぜ。遠慮なく言ってくれ」
    「いやぁ、それがもう叶ってしまったんだ」
    「うん?」
     グランツが不思議そうにおれの顔を覗き込んだ。照れる。とても照れる。グランツのキラキラの目に見つめられながら、夢見心地で考えたお願いのことを改めて思い出してみると……とてもとても照れる!
    「おまえはすごい男だ」
     おれはまだお願いを言っていなかったのに、もう叶えてくれるなんて。しみじみと関心する。
    「なんだかわからないが……。おれはキミのためならなんだってするぜ。おれにして欲しいことがあったらいつでも言ってくれよ、デグダス」
     あっまた!
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