バトルに向かう準備を終え、ロビーに入った俺はいつも通り真っ先に荼毘を探していた。既にロビーには5チーム程集まっており、その中には荼毘の姿も見られるが彼らではない。
なんてったって俺の荼毘は数いる荼毘の中でも一番凛々しくて、一番綺麗で、何より一番かわいいからね。どこに出しても誇らしい自慢の相棒であり恋人…いや、そんな言葉じゃ生ぬるい唯一無二の運命の人さ!
まぁ…荼毘がどう思っているのかは、聞いた事はないんだけどね。少なくとも俺の方はそう思っている。
ロビーを見回して程なく、壁際に最愛の彼の姿を見つけた。笑顔で駆け寄ろうとした俺の足はしかし、彼の前に立つ俺ではない別のMr.コンプレスを見た瞬間その笑顔と一緒にその場に凍りついた。
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