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    ankotabetai14

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    ankotabetai14

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    カモメ町
    アルヴァが熱を出す話が書きたかったけど難しかったので断念しました…一応供養としておいておきます!

    【イザアル】アルヴァが熱を出す話家のドアを開けた瞬間、身体に軽い衝撃を受けた。
    一歩下げた片足の踵に力を入れながら、胸元に留まる存在をしっかりと受け止める。
    「アルヴァ…?」
    珍しい、と内心で思う。
    "そういった関係"ではあるが、彼女がこうして自ら甘えるような行動をとるのは稀だ。
    「イザベル…」
    「なに?」
    「イザベル〜…」
    「……ああ」
    アルヴァの表情は胸と、彼女の桃色の髪に隠れて見えないが、その声音だけでも分かる。
    髪の隙間から覗く耳はほんのり赤く色付き、背に回された腕に少しずつ力が込められていくのを感じた。
    ふ、と小さく息を吐く。
    「力を抜いて。…ベッドまで運ぶわ」



    「やっぱり、熱があるわね」
    「う゛ぅ…」
    額にイザベルの手が乗せられる。
    身体の中心が燃えるように熱いのに、手足の先は凍えるように冷たいのに、彼女の手が触れたところは心地が良い。
    縋る気持ちでその手に触れようとするが、タイミング悪く指先が触れる瞬間に離れてしまった。
    「ジョンがお粥を作ってくれるみたい」
    「やった〜…」
    ジョンの手料理はいつ食べても美味しい。
    きっとこの痛む喉も気に入るだろう。
    「私は…あまり出来ることはないけど」
    「ん…」
    頬に添えられた手を、今度は逃さないように捕まえる。
    側にいて欲しい。
    その気持ちを汲んでか、イザベルの唇が額に触れた。
    「安心して。どこにも行かない」
    「うん」
    「ずっとここにいるわ」
    「…うん」
    徐々に重くなる瞼の上に、柔らかな感触が乗る。
    「ジョンが来てくれたら起こすから、それまでは眠っていて」
    「ん…」
    「おやすみなさい、アルヴァ」
    遠のく意識の中、最後に感じたのは唇の仄かな熱だった。
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