看病エクスターミネーションから約数日が経とうとしてたその日、ホテルのロビーにはあまりいいとは言えない空気が朝から漂っていた。
ホテルの住人たちが眉間に皺を寄せたり心配そうにオロオロと狼狽える中、異質な者が一人朝からバーで酔い潰れていた。アダムである。
「ね、ねぇアダム、朝からちょっと飛ばしすぎじゃない?パパが今居ないからってそんな…」
ホテルのオーナーであるチャーリーが心配そうに後ろから声をかける。するとアダムは酒を煽る手を止め、ジロリと睨んできた。
「ん〜?何言ってんだってお嬢ちゃん♡こんくらいだいじょぶだって!あ、一緒に呑む?一人で呑むよりおっぱいある子と呑む方が楽しいなぁ私は」
言葉は上機嫌のように聞こえるが、実際表情は不機嫌に近い。酔っているせいか分からないが、顔色が通常の色じゃない。
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