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    クリスマス過ぎてしまいましたが、クリスマスエピソード後編です!瑞しつじ。さんの『能力者の異世界』とのコラボ要素もあります!

    ノウイセちゃれしすクリスマス〜ちゃれしすサイド 後編〜翌朝、ちゃれしす一同に一通のメッセージが来た。スピニーからだ。
    <今日は臨時休業にした。みんなで手分けしてチェリボンを探すぞ!>
    店の外の扉にも、オーナー不在により臨時休業する旨の貼り紙が貼られていた。

    そう。前日見つからなかったチェリボンとプレーンを、ちゃれしす全員で探すことにしたのだ。チェリボンからも、1枚の写真とメッセージが送られてきた。その写真には、雪解けのような花時計が写っていた。
    <この花時計のある公園にいるでしゅ。早くチェリボン達を助けてほしいでしゅ!>
    その下には、行ったことない人のために、公園の名前や幕張という場所にあることも書かれていた。ちゃれしす一同は、各々写真や地図に頼りつつその公園へ向かった。

    さく「今日は早番の出勤やさかい、はよ来たのに、お休みという貼り紙があってびっくったわ〜。」
    ミサ「緊急事態って、こういうことね…。昨日は見つからなかったの?」
    ぱつ「そうよ…。あの女の子に悪気がないのはわかってるけど、帰ってこないのはやっぱり心配よ…!」
    チェリボンが言ってたとおり、花時計に来たちゃれしす一同だが、そこにチェリボンの姿はいない。スピニーは、ため息をつきながらこう言った。
    スピ「あいつ、場所教えてもらったのにここにもいねえじゃねーかよ…。なんか騙された気分だぜ。」
    大半のメンバーが、花時計に先に来ているが、数人だけ未だに来ていない。待つこと5分後…。
    ちぃ「おーい!遅れてごめ〜ん!」
    うー「おまたせ〜。」
    かな「もー、遅いよっ。」
    くり「ひま子、また道に迷ったでござるか?」
    ひま「ハァ…ハァ…。幕張ってあまり来ないから、迷っちゃって…。店長が迎えにきてくれてよかった〜。」
    ちぃ店長、うーちゃん、ひまりん、のっしーの4人は、予定より遅く花時計に来た。
    のし「我はけっして迷ったわけではないぞ?瞬間移動するための魔術の発動に、時間がかかっただけだ。」
    ほー「能代くんだけでしょ、そういう言い訳ができるの。」
    遅れてきたのは事実なのに、相変わらずなのっしーの厨二病発言に呆れるほーじょーちゃんであった。なんにせよ、これで全員揃ったところで、ナガト丸がこう言った。
    ナガ「みんな揃ったところだし、まずどうやって探すか相談しよう?」
    ゆい「賛成!」
    リョ「でも、どうやって探すんだ?この公園、結構広いし…。」
    つぼ「探すだけで、足が疲れそうだよ〜。」
    チェリボンに教えてもらった公園の面積は、679,000m2。噴水や彫刻のあるエリア、風情がある庭園のエリア、そして、ちゃれしす一同が今いる花時計や遊具があるエリア。広々としていて、簡単には見つけづらいであろう。そこで、スピニーは、ある提案をした。
    スピ「エリアごとに分かれて探すことにしよう。そして、チェリボンの行方がわかったら、お互いに連絡を取り合うようにしよう!」
    くり「御意!」
    ココ「みんなで手分けして探した方が、きっと見つかるかもしれないね!」
    ちぃ「よーし、みんなでチェリボンを探すぞー!!」
    「オーーッ!!」


    まずは、噴水や彫刻のあるエリアのチーム。ちぃ店長、つぼっち、かなた、リョウ、ほーじょーちゃん、のっしーの6人だ。
    かな「昨日は見つからなかったけど、今日こそはチェリボンにまた会えるようにくまなく探そう!」
    ほー「うん!」
    リョ「このエリアだけでも十分広そうだ。何人かに分けて探すとしよう。」
    ちぃ「いいね!じゃあ、組み分けどーする?」
    ちぃ店長に訊かれて早速動き出したのはのっしーだ。RPGゲームで知り合った仲だからか、ほーじょーちゃんの近くについた。
    のし「姫が1人で怖い想いをしないように、我が側にいた方が適切だろう。」
    ほー「の、能代くん⁉︎」
    ちぃ「おー、早速こっちは決まったね〜。のっしーとほーじょーちゃん、頼んだよっ!」
    のし「任せておけ、店長。」
    ほー「能代くんの方がはぐれそうな気がするけど…。」
    ちぃ店長に頼まれても、ほーじょーちゃんは不安なまま。そして、のっしーと一緒がよかったつぼっちは、ショックを受けている。
    つぼ「そんなぁ〜。のっしーと一緒がよかった〜。」
    ちぃ「まあまあ、のっしーの方から選んだんだからしゃあないさ。」
    かな(方向音痴と鼻血が組んだ時点でとんだ災難になるから、ほーじょーちゃんグッジョブすぎる…。)
    残りの組み分けは、ちぃ店長とリョウ、かなたとつぼっちでそれぞれ探すことにした。
    ちぃ「ではでは、捜索開始ー!!」

    一方、敷地内に庭園があるエリアのチームも、チェリボン達の捜索を始めた。うーちゃん、みゆっき〜副店長、ココ、くりりん、ひまりん、さっくんの6人である。
    ひま「ひょええ……。あまりにも広すぎる…。」
    さく「何事もなければ、こん茶室でのんびりしたかったわ…。今はそれどころやあらへんしな。」
    ココ「色々落ち着いてきたらお茶したいよね…!」
    みゆ「それにしても、全然いませんね…。昨日防犯カメラで確認したところ、女の子がチェリボンさんを抱いてる姿が映ってましたが…。」
    ココ「きっとその子、可愛いのが好きなのかもしれないね。だから本物のチェリボンを…。」
    庭園エリアを探しても全然いなかったが、くりりんは、あることを思い付いた。
    くり「ひとつ名案があるでござる。歌之助、上空から女子の姿が見えぬか確認してもらえぬか?」
    うー「ぼく〜?」
    そう。うーちゃんは背中に羽があるため、空を飛べるのである。
    ひま「なるほど!うーちゃんなら飛べるから、もしかしたらチェリボン達の場所もわかりそう!」
    みゆ「では、お願いいたします!こちらは、敷地内を色々回りながら探してみますね。」
    うー「わかった〜。いってきま〜す。」
    さく「鳥さんに襲われへんよう気ぃつけてな〜。」
    うーちゃんは、上空まで高く飛び立ち、他のメンバーは引き続き敷地内を探し回った。

    そして、花時計や遊具のあるエリアのチーム。ぱっつん、ミサキ、ゆいc、マリアンナ、ナガト丸、スピニーの6人でこのエリアの中でチェリボン達を探しているが…。
    ナガ「子供達が集まってそうな遊具のエリアにもいない…。」
    スピ「このままチェリボンを帰さないのなら、立派な誘拐犯だわ、あいつは…。」
    ぱつ「だーかーらー、そういう物騒なことは言わないでちょうだい!!」
    マリ「そーそー!このエリアとすこーしだけ離れた場所に、チェリボンがいるって、現在地アプリも言ってるし!」
    マリアンナは、現在地アプリのリストに一部のメンバーを入れていて、チェリボンも入ってるのだ。
    スピ「えっ、お前、なぜそういうのを?」
    マリ「その時間、みんなどこで何をしてるのかな〜って気になって。」
    ミサ「怖いからやめなさいよ、そういうの。私まで入ってるじゃない…。」
    マリ「え〜〜っ?面白いのに〜。」
    家族はともかく、リストに自分が入ることでストーキングされる恐ろしさを、ミサキは知っている。日常的にマリアンナにおちょくられているからでもあるのだ。
    ゆい「でも、これでチェリボンのいる場所がわかるってことだよね?一歩踏み出したね!」
    マリ「よーし、あとはあっちの居場所をマップで探るだけ!」
    ミサ「今のチェリボンの捜索には使っていいけど、あとで私のは消してちょうだい。」
    マリ「わかったよ〜。その前にまずは、チェリボンが今いる場所は………。」
    マリアンナは、スマホで探すリストからチェリボンを選んでタップした。すると、チェリボンのアイコンと丸いマークが、一緒にあちこち動いていた。
    マリ「えっ⁉︎どうなってるのこれ⁉︎」
    ナガ「大きな芝生の中を右往左往してる…。お散歩にしては忙しない感じだね。」
    そのマークは右に動いたり左に動いたり、予測不可能だ。
    スピ「まてよ、これ、お散歩じゃなくて……。」
    すると、上空からうーちゃんが降りてきて、ぱっつん達と交流した。
    うー「ねえねえ、なんかみつけたみた〜い。」
    ぱつ「うーちゃん!何か手がかりは見つかった?」
    うー「ちぇりぼんいるかわからないけど、おんなのこがだれかにおいかけられてた〜。」
    スピ「何っ⁉︎」
    ぱつ「もしかして、あの女の子…⁉︎」
    マリ「うーちゃん!このアプリ見てよ!まさしくそのような動きしてたっ。」
    マリアンナは、うーちゃんに現在地アプリの画面を見せた。
    うー「ほんとうだ〜。」
    ゆい「……ってことは、もしかして…!」
    ぱつ「うーちゃん、副店長達にも伝えてもらえる?」
    うー「はーい。」
    うーちゃんは、みゆっき〜副店長達に伝えに庭園側へ向かって飛んで去っていった。
    スピ「……店長達が探してるところへとりあえず行ってみるか?」
    ぱつ「ええ、そうしましょ!」
    ぱっつん達は、芝生のほうへ駆け出した。そして、そのアプリの中のマークはやがて動きが止まり…。


    ちぃ「オーイ、チェリボーーン!!」
    かな「いたら返事してー!」
    のし「チェリー・ボーンはどこだ?返事しろ!」
    ちぃ店長は、2人ずつに分かれて探したが…。
    リョ「ダメだ。全然見つからない…。」
    つぼ「疲れた…。どっか椅子で休憩したい……。」
    ほー「ていうか、さっきから思ったんだけど、その"チェリー・ボーン"というのやめない?翻訳するととんでもない意味合いになっちゃうじゃない…。」
    のっしーは、単純にカッコいい響きだと思ってそう呼んでるみたいだが、直訳すると…。
    ちぃ「チェリーはわかるけどさ、ボーンって何?」
    リョ「ボーンは、骨のことだって。」
    その意味に衝撃を受けたのっしーは……。
    のし「じゃあ、あいつはさくらんぼの骨だった……ってことか……。」
    ほー「妖精だから、チェリボンは…。」
    ほーじょーちゃんも、のっしーへ突っ込むのにそろそろ疲れてきたようだ。
    かな「そんな事はさておき、あたし達が気付かないうちに、チェリボンとすれ違った…ってことない?」
    ちぃ「さすがにそこには気付くわけ…。」
    すると、ちぃ店長のスマホの着信音が鳴った。
    ちぃ「もしもーし?」
    クロ「黒和茶屋のクロードです。ちゃれしすさんのチェリボンが見つかったみたいです!」
    ちぃ「えっ、マジ⁉︎ 」
    クロ「幕張の公園の大きい花時計の前にいますので、そこに来ていただけますか?」
    ちぃ「花時計!ありがとうござっす!!」
    電話を切った後、ちぃ店長は他のメンバーのほうへ振り向いた。
    ちぃ「みんな……、もしかしたら、今日中にチェリボンが…!!」
    その一言に、みんなが目を丸くした。
    のし「何っ⁉︎」
    つぼ「これでもしまた会えたら嬉しいよぉ〜。」
    かな「泣くほど嬉しいんだね、つぼっち。」
    ちぃ「じゃあ、他のみんなにも連絡しなくちゃ!花時計の前に集合って!」
    ちぃ店長は、早速他のメンバーに電話で連絡し、花時計の方向へ向かって駆け出した。


    花時計の前には、クロードが先に来ていた。
    ぱつ「チェリボンは…チェリボンは無事ですか?」
    クロ「チェリボンなら大丈夫ですよ。もう少しで戻るはず……、あれっ?セイラちゃん?」
    向こう側から、セイラが走ってきた。祖母を見つけて走り出したところ…。
    セイ「あっ!」
    転びそうになったその時、クロードがセイラを支えた。
    セイ「離して…!」
    クロ「大丈夫だよ。もう鬼ごっこはおしまい。」
    祖母「セイラ…!」
    セイ「おばあちゃん…。」
    花時計の前には、スイートアヴニール、トライシグナルスター、メルシィジュエル、エトワールレーヴといった、能力者達のチームも集まっていた。

    そして、後からプレーンやチェリボンを抱えた音符がやってきた。
    音符「セイラちゃん!って…クロードさん、皆…!それにちゃれしすの面々もいる!」
    ぱつ「音符ちゃん!チェリボンを見つけてくれたのね!」
    音符「うん!というか長門くんは分かるけど、能代くんまで…。」
    ナガ「たまたま…かな?」
    のし「夏空…さん、お手柄だったな。流石は我の同盟。」
    クロ「音符と同級生だったんだね、能代。」
    クロードに図星を突かれたのっしーは、
    のし「チッ…うるせぇな、クロード…。」
    と、相変わらず素直じゃない模様。
    そして、イケメン揃いなこの光景に、当然つぼっちが耐えられるわけがなかった。
    つぼ「イケメン……いっぱい…ハァ……。」
    かな「ちょ、つぼっち、鼻血がっ。」
    みゆ「かなたさん、つぼっちさんをあそこまで…!」
    まずいと察したみゆっき〜副店長とかなたは、つぼっちを抱えてその場を離れた。アヴニールのメンバーのひとりである緡真だけは、その様子に気付いて呆然としている。
    緡真「あの二つ結び、本当に大丈夫なのか…。」
    ちぃ「……まー、いつものことなんで。」

    セイラがチェリボンとプレーンを拾ってきたのは、決して悪気があったわけではない。周りの子が、メイクやオシャレが大好きだから、ぬいぐるみとか可愛いものが好きな自分が仲間はずれされるのに悩んでたとのことだ。そんなセイラは、泣きそうな表情でこう訊いた。
    セイ「ぬいぐるみやかわいい物が好きって子供っぽくて悪いこと?」
    そして、音符はセイラに語りかけるようにこう言った。
    音符「悪くないよ。私だって今もかわいいぬいぐるみとかUFOキャッチャーであったら、やっちゃうし。」
    ぱっつんや他のみんなも、セイラを励ますようにフォローした。
    ぱつ「ぱっつんだって、このうさ耳やかわいいお洋服が好きよ♪」
    狗那「…ボクも温泉好きだし。」
    のし「我も、好きなものは貫いているぞ。恥ずかしくはないぞ!」
    弟や妹がいるクロードも、セイラにこう励ました。
    クロ「俺もね。お家にかわいいフクロウのぬいぐるみやグッズたくさんあるんだよ。だから好きなものは好きでいいんだよ。」
    セイ「ずっとぬいぐるみやかわいい物好きでいいの?」
    クロ「もちろん!だから君に話したかったんだよ。クリスマスに悲しい顔は、きっとサンタさん見たくないだろうし。」
    ちゃれしす一同が探してる最中に音符達に追いかけられていたセイラは、僅かな段差にぶつかって転んでいた。クロードは、セイラのその膝の擦り傷に絆創膏を貼った。
    クロ「それに、今日はセイラちゃんの心を晴れやかにする為に来たんだから!ね、皆。」
    「うん!」とほとんどのメンバーが頷いた。ちゃれしすにも考えていることがあるからだ。音符、プレーン、そしてチェリボンには、何も知らされていないようだが…。


    そして15時。ちゃれしす一同は、ある準備をしていた。
    ほー「みんな、準備はできてる?」
    ゆい「もちろんOK!それにしても、この車凄いね〜。」
    ちぃ「これはねぇ、クロードさんの会社さんから借りたものなんだっ。」
    みゆ「ちょっと店長、口軽いですよっ。」
    その話を聞いたのっしーが、ちぃ店長を睨んできた。
    のし「あいつ………。」
    ちぃ「あ……、言わないほうがよかったかな?てへぺろ⭐︎」
    かな「古ッ⁉︎」
    リョ「2台くらいあればもう十分だろう。」
    ココ「お料理もこのために作ったし!」
    ひま「みんなで楽しいパーティーにしようね!……あっ、ついでに私も今日お誕生日…。」
    そう。ひまりんはクリスマスがお誕生日なのだ。
    ぱつ「忘れるわけないじゃない!あとで祝ってあげる♪」
    ひま「ありがとう…!」
    さく「お子さんの大好きなもんが、ぎょうさんありますわぁ〜。」
    ミサ「子供が主役のパーティーだもの。きっとあの子なら喜んでくれるはずよ。」
    みんなが準備を進めている間、スピニーとチェリボンが話していた。
    スピ「オイラ、あの子を誤解してたみたいだな…。あんな悩みがあったなんて…。」
    チェリ「まっ、これでチェリボンが可愛いってことを証明できた…ということだけは、嬉しいかもでしゅねっ。んで、昨日はチェリボンのはどれくらい売れたんでしゅ?」
    スピ「え、えーっと……。」
    店から離れてる間だったので、チェリボンは自分のストラップがどれくらい売れたか気になってるみたいだ。しかし、スピニーも自分のストラップが売れてほしいと思ってたため、あまり言いたくない模様。すると……。
    マリ「全部!!もうね、夕方ぐらいになると、あの茶色いうさちゃんと一緒に完売になってた!」
    スピ「なんだとーーー⁉︎」
    マリアンナに先に報告されて、スピニーはショックを受けた。スピニーのストラップは、未だに大量に在庫があるまま。
    スピ「オイラ、結局男しか買ってくれねぇ……。」
    かな「まあまあ、ドンマイ……。」
    本心なのか冗談なのかわからない表情で、かなたは励ました。
    くり「では、皆の者、出発するでござる!」
    うー「れっつごー!」

    特別にバルセロナグループのワゴン車を借りて、移動式のクリスマスパーティーを行った。子供達の大好きなチキンやハンバーグ、そしてなんといってもクリスマスケーキ。まるで小さなバイキングレストランみたいだ。たくさんのごちそうに、セイラも心を躍らせている。
    つぼ「メリークリスマース⭐︎」
    ココ「出来立てのクリスマス限定メニューはいかがですか〜?」
    ちゃれしす一同は、サンタ帽子を被って料理を振る舞ったり接客をしている。のっしーも、バルセロナグループのワゴン車での移動販売に不満ながらも、クリスマスの料理を作っていた。
    のし「ったく……。あの会社じゃなければまだ納得できたがな…。」
    ナガ「まあまあ、そんな苦い顔をしなくても。」
    チェリ「コラボさせてもらってるんでしゅから、今は我慢するでしゅ。」

    美味しい料理をいただいた子供達からは、笑顔が溢れていた。なかには、来年もちゃれしすでクリスマスを過ごしたいと思った人も。セイラもまさしくその1人。すると…。
    セイ「あっ!サンタさんだ!!」
    ちぃ「フォッフォッフォッ。サンサンサンタから、よい子の君たちにプレゼントじゃぞ。」
    白い髭をつけたサンタは、ちぃ店長。子供達に喜んでもらうために考えていたのだ。
    かな「もーっ、サンサンサンタって何〜?」
    ちぃ「何ってお日さまサンタじゃぞ。」
    そんな愉快なサンタを見たセイラちゃんは、涙が出るほど笑ってた。
    ちぃ「君には、これをプレゼントするぞ。」
    セイ「ありがとう!何だろう〜?」
    プレゼントのリボンをほどいて開けたら、なんと、ピンク色のうさ耳付きのバッグだ。ストラップを簡単にかけられるように、カラビナも付いている。
    セイ「わぁ…!可愛いバッグ…!ありがとう、サンタさん!」
    ちぃ「フォッフォッフォッ。よいクリスマスを過ごすんじゃぞ〜。」
    サンタに扮したちぃ店長は、大きな袋を抱え、笑いながら次の子供達にプレゼントを渡しに行った。そして、替わるようにぱっつんがセイラの元にきた。
    ぱつ「セイラちゃん、あなたの"好き"な気持ち、大事にしてね。」
    普段従業員には強気な態度を見せることの多いぱっつんが、セイラには、聖母のような笑顔を見せた。セイラも、幸せそうな笑顔で頷いた。
    セイ「……うん!大事にする!」
    口元にケーキのクリームがついてるが、それを気にしないほど嬉しい気持ちが、セイラには溢れていた。
    チェリ「よかったでしゅ。あの子が笑ってくれて…!」
    大変なこともあったけど、セイラにとっても、ちゃれしすのみんなにとっても、特別なクリスマスになった。

    ☆☆☆Merry Christmas☆☆☆



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