きみとぼくのミライ 朝の日課のランニングを終えた彰人は、クールダウンも兼ねてゆったりと歩きながら目的の公園にたどり着いた。早朝の公園は、日中のような賑やかさはなく時折、犬の散歩や自分と同じようにランニングをしている人とすれ違う程度であった。
さりげなく犬を避けながら目的の場所に着いた彰人は歩みを止めると今度はストレッチを行う。小学生の頃から習慣になっていた一連の行動はサッカーを辞めて音楽をやるようになっても変わらず続けていた。
ストレッチを終えて、持ってきたペットボトルの水を取り出したところで待ち人が現れた。――約束の時間のきっちり30分前。相変わらず真面目な奴だなどと自分を棚に上げて思った。
「はよ」
「おはよう、彰人。相変わらず早いな」
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