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    TT_Rex_Solo

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    犬旬 『一緒にダンジョン』
       『二人だけの秘密』

    犬旬『一緒にダンジョン攻略』




    「僕が、ですか?」
    「はい、お願いしていいですか…?」
     ハンター協会に旬の突然の訪問に受付がざわついた。何事かと駆けつけてみれば、ちょいちょいと手招きしてくる旬に首を傾げた。
    事情を聞けば、どうやら同伴の諸菱賢太が体調を崩してしまい攻略に参加出来なくなった事。
    「……水篠ハンター、後藤会長から人数に関しては」
    「その、だめ、ですか」
    「うっ……僕でいいのでしたら、同伴させて頂きますが…よろしいのですか?」
    「!…お願いします」
    あからさまに顔が明るくなり、犬飼は眩しすぎる笑顔に胸ポケットに入れていたサングラスを静かに掛けた。





    「……僕が来る必要性は…あるんでしょうか」
    黒い影達が瞬く間にモンスターを倒し、一面は死体で埋まっている。途中で力にしようと影の抽出を行う旬を横に、犬飼は唖然とその光景を見ていた。
    「いる事に、意味があります」
    「…諸菱ハンターの気持ちが段々分かってきたような気がします」
    兵隊の形をした影達は、モンスターから出る魔法石を取り出しでかき集める。旬は命令するだけでその場から一度も動かずに周りのモンスターが駆除された。
    「俺、犬飼課長と一緒にいると、なんだか安心するんですよね」
    「そうなんですね……………え?」
    「………今のは、わ、忘れてください」
    顔を赤く染めながら小走りで次の場所へと先に向かってしまう旬の背中を、犬飼もほんのりと赤く染めて口元を抑えた。






    『二人だけの秘密』

    「すみません、犬飼課長は……」
    「犬飼課長は、現在A級ダンジョンゲート前にて勤務中です………あ、水篠ハンター…」
    「……そう、ですか…」

    俺は山田、毎日のようにハンター協会に訪れる水篠ハンターに俺は心が揺れた。
    最初は犬飼さんに用事があるのだと思い、軽くその質問に対して答えていた。が、これが二週間も続けば流石にこちらも心が苦しい。
    全然犬飼さんに会えていないのか、今日は一段と元気が無く、しょんぼりとしてしまっている水篠ハンターにここは俺が…
    「み、水篠ハンター!よければ犬飼課長の所まで送りましょうか?通常予定でしたら今回のゲートで終わりですし」
    「いいん、ですか?、お願いします」






    「あちらにいらっしゃるので」
    「あ………はい、ですがここまで送って頂いたんですけど、やはり…帰ります…」
    「えぇ!?何でですか!!行ってきてくださいよ!!」
    「え、でも」
    「問答無用です!!」
    車から旬を出し、背中を押して犬飼の所まで連れて行くと、隈の跡が凄い顔で旬を顔を見た。
    「……犬飼課長、お久しぶりです…」
    「水篠ハンター……、すみません、なんども協会に足を運ばせてしまって」
    「いいんです、けど…そろそろ休みませんか…?」
    「…そう、ですね……これが終わったら、お願いしてもいいですか?」
    「………はい」
    犬飼の横に立ち、ゆっくりと距離を縮めて、背中に組んでいる手に、旬は人差し指だけ乗せた。

    山田は心の中で歓声を上げた。
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