Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    りんこ

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 3

    りんこ

    ☆quiet follow

    あまりにも重すぎたため救済となる続きのようなお話(この話をあの話の最後にそのままつけるとハッピーエンドっぽくなります)

    ①全てヒナタの夢の中の出来事であった(夢オチ)

    「ぁあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!」
    隣からの絶叫に近いような声にカナタは飛び起きた。何事かとバッとそちらへと目を向ける。そこには天井へと目を見開き、荒い呼吸を繰り返すヒナタがいた。額だけでなく首やわきにもじっとりと汗が滲んでいる。
    「ど、どうしたのヒナタ?怖い夢でも見たの?」
    顔を覗き込むようにして慌てて問い掛けると、みるみるうちにヒナタの瞳が涙でいっぱいになった。
    「わっ!」
    いきなり抱きつかれ思わず声を出す。またどうしたの?と聞いてもヒナタは嗚咽混じりによかった…よかった…などと繰り返すばかりで何があったのかカナタにはよく分からなかった。しかし何かしたいと手を伸ばしてぎゅっと抱き締めた。涙を流し続けるヒナタの体温は高く、カナタにもその熱が伝わる。そして、いつだったか母親がやっていたように背中に手を伸ばしてトントンと優しく叩く。一定のリズムでゆっくりと。ヒナタの言葉に寄り添うように大丈夫、大丈夫だよヒナタと声を掛けながら。
    いつまでそうしていただろうか。鼻を何度も啜りながらヒナタが話し始めた。声は揺らいでいる。
    「…カナタが何でかわからないけどどいなくなっちゃう夢を見たんだ…。それで…こわくなって…」
    抱き締める手に力が入るのが分かる。顔は見れないがきっと悲しみで満ちているのだろう。言い終わった後も肩は震え、また鼻を啜っている。
    「…ヒナタ、僕はどこにも行ったりしないよ。」
    「ほ、ほんとうか…?」
    抱き締めていた手を離してヒナタはカナタの顔を見つめた。その瞳は不安そうに揺れながらも輝いていた。
    「ほんとうだよ。だってきっとヒナタも僕を残してどこかに行ったりなんてしないでしょ?」
    「…!もちろんだ!オレはずっとカナタと一緒にいるぞ!」
    その言葉にうんとカナタが微笑めば、ヒナタも涙を浮かべながら微笑んだ。
    「ごはんできてるよー!はやくー!」
    部屋の外から母親の声が聞こえ、慌ててベッドから下りる。お揃いのスリッパに足を入れて、手を繋いで扉を開けて。
    「なぁカナタ、今日はなにして遊ぶ?」
    「うーん。ヒナタとならなんでもいいよ。」
    窓からは暖かな光が差し込んでいる。また何でもなくてかけがえのない日々が始まっていく。

    ②外部から見守っていた人(?)の話(バニシングツイン説をどんと入れている)
    「あぁ…なんて可哀想に…。」
    神さまは心がすれ違ってしまったことでそのどちらも辛い思いをしなければならなくなったこともたった一度の過ちで様々なことが変わってしまったこともとても悲しみました。片割れを天の星々の一つに加えなくてはならないことも悲しくなってしまいました。しかし神さまはいのちをつくることはできても失われたいのちをもとに戻すことはできません。それなら。
    「そもそも2人を出逢わせなければいいのです。時間を巻き戻して2人一緒にではなく1人だけ生まれれば。」
    しかしながらお優しい神さまは仲の良い2人が一度も逢うことができないまま一生を終えることとなることを不憫に思い、ほんの一瞬だけ一緒にいることのできる時間をつくりました。想定よりも仲が良くなってしまったため、急いで片方を神さまのいるところへと戻しました。あのような悲劇が起こることを防ぐためです。ですがそれがよくなかったようです。彼はいなくなったもう片方の代わりのようにぬいぐるみに執着し、誰とも本当の意味で仲良くできなくなってしまいました。
    「いつかあのぬいぐるみ以外の大事な人が彼にできますように。」
    神さまは小さく祈りました。

    ③あの話の続きをハッピーエンドにして書こうと思ったもののあまりにも重すぎるため書けませんでした
    もしよろしければ想像で補っていただけると…
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    😭😭👍👍💕💕
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    りんこ

    DONEギャグ小説を読んだことがなく笑い上戸の人間の書いたギャグ小説
    ※ありえないになんでもありなんでもあり
    ※くらいやつと同時に書いていたため、明るいものを書かないとおかしくなりそうで書いたものなので、ほんとうに内容がおかしい
    ※最後の数千字はまいごえんキャラが一切出てきません
    あじほ1日観察記録🪐紫外線ライトみたいなピカピカ太陽。プールの底みたいな青い空。スーパーで購入できるレジ袋くらい真っ白な雲。扇風機の弱くらいの穏やかな風。全てのコンディションが結構よい日(※曇りや雨が好きな方もいらっしゃるため全ての方がそう感じるとは限りません)。今日も1日が始まるのだろう。
     
     ここは保育園らしい。まだ空っぽの園舎はまるで子どもたちを待ち侘びているかのように聳え立っている。公式さんが園の設計図等を公表していないため分からないことが多いが、玩具が豊富で園庭もあって、保育室も広い。園児が過ごすのに適した場所と言えるだろう(※これも感じ方には個人差があります)。
     それからしばらくして車やら自転車やらが砂利の敷かれた駐車(輪)場へと集まると、降りた人々が続々と中へと入っていく。生気のない魚のような目をした者も多くいるが何か楽しいことでもあるのか流れ星を宿したみたいなキラキラとした目をした者もいる。仕事への真剣さの違いなのか、園児に近い心や好奇心を持っているかの違いなのか、それは分からない。これから分かるのかもしれないし分からないかもしれない。とりあえずこっそりと人々へと続いた。
    33392

    りんこ

    DONEあまりにも重すぎたため救済となる続きのようなお話(この話をあの話の最後にそのままつけるとハッピーエンドっぽくなります)
    ①全てヒナタの夢の中の出来事であった(夢オチ)

    「ぁあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!」
    隣からの絶叫に近いような声にカナタは飛び起きた。何事かとバッとそちらへと目を向ける。そこには天井へと目を見開き、荒い呼吸を繰り返すヒナタがいた。額だけでなく首やわきにもじっとりと汗が滲んでいる。
    「ど、どうしたのヒナタ?怖い夢でも見たの?」
    顔を覗き込むようにして慌てて問い掛けると、みるみるうちにヒナタの瞳が涙でいっぱいになった。
    「わっ!」
    いきなり抱きつかれ思わず声を出す。またどうしたの?と聞いてもヒナタは嗚咽混じりによかった…よかった…などと繰り返すばかりで何があったのかカナタにはよく分からなかった。しかし何かしたいと手を伸ばしてぎゅっと抱き締めた。涙を流し続けるヒナタの体温は高く、カナタにもその熱が伝わる。そして、いつだったか母親がやっていたように背中に手を伸ばしてトントンと優しく叩く。一定のリズムでゆっくりと。ヒナタの言葉に寄り添うように大丈夫、大丈夫だよヒナタと声を掛けながら。
    1565

    recommended works