看病【L家族パロ】-ATTENTION-
・ご本人様方とは無関係の二次創作です
・年齢操作あり
・アイクが病弱で倒れます
・家族パロです
・モブが出てきます
・腐の表現があるかも
・誤字脱字変な文章あります
・地雷がない人が書きました
それでも大丈夫な方どうぞ↓↓↓↓
ヴォックス
長男:26歳
悪魔
アイク
次男:20歳
大学2年生
人間
シュウ
三男:17歳
高校2年生
呪術師
ミスタ
四男:12歳
小学6年生
人間
ルカ
五男:6歳
幼稚園
人間
❁⃘┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈❁⃘
Vox side
AM.6:00
ふわぁぁぁあと大きなあくびをしながら朝ごはんを作りにリビングに向かう。
すると何故か既にリビングには先客がいた。
「アイクか、おはよう」
「おはよ…」
締切が近いのか口数は少ないし凄い顔をしながら、エナジードリンクを片手にもっている。
「また寝ていないのか?何徹目なんだ?食事はとっているのか?」
などと質問責めをしていたら3とだけ返って来た。
3徹は流石に寝てほしいと思ったが、今日は確か休講のはずなので、ゆっくり寝るだろうと思いながらはぁ…と一言ため息を吐き朝食の準備を始めた。
AM.7:00
「ミスタ…早く起きなさいっ…」
「んんん〜」
といつもの怒り声が聞こえてると思ったが今日は違うみたいだ。
喉が擦れ、ストレスが溜まってるのも明らかだ。
毎日怒るものだからストレスなども心配になるが、彼曰く「じゃあ僕を怒らせないでくれる?」との事。
それはもちろんそうなのだが…
ルカを産んですぐに母は死亡、父が逃亡していなやアイクは母としてこの家を支えてくれている。
「おはぽぉおおおおおぐ」
「ルカおはよう今日も元気がいいな。」
といつも朝から元気に家中を駆け回る
「ヴォックスおはよう何か手伝う事はない?」
「シュウおはよう。昨日徹夜しただろソファでゆっくり休んでいてくれ」
「え、なんでわかったの⁉︎」
「鏡で自分の顔見てこい。顔酷いぞ」
ほんと!?と洗面所にシュウは向かった。
本当にいつ寝ているのか見当も付かないが、授業中に寝てますとか成績が悪いなんて言葉を聞いたことがないどころか、成績優秀の学年TOPの成績だ。
なので睡眠時間が短くても、心配にはなるが本人が大丈夫とのことなのであまり気にしないでおいている。
「みんな朝ごはんできたよ。食べにおいで」
「「はーい」」
元気よく子供達の声が聞こえる。
アイクとシュウの声が聞こえないぞ?と思いソファに目をやるとシュウがアイクを膝枕している姿が目に映る。
「流石に疲れたか。三徹って言ってたからな…」
「アイク3徹もしたの!?フラフラしてて倒れそうだったから。というか倒れた」
「ベッドへ運んでくるよ。シュウは先にご飯食べてすまないがルカを送っていってくれ。」
了解の合図を聞きアイクを姫抱きし自室へと運ぶ。
徹夜中のアイクの部屋はかなり散らかっておりベッドも寝れた状態じゃない事が多々あるためこうやって自分の部屋へと連れて行くことが多い。
起こさないようそっとベットへ横にさせしばらく様子を見ることにした。
ガチャンッパリンッ ギャーーー
はあぁぁぁぁぁぁ…
あいつらだけ放っておくとこうなるんだった…
「アイクぅぅ目覚ましてくれ……君がいないとミニボスと子狐が暴れるんだ…」
「はぁ…。なに今の音…やなんだけど」
と願いが届きアイクが目を覚まし、呆然としていた。
母強しってこういうことなのかと噛み締めていると目の前から姿がなくなっている。
・・・まさかリビング行ったんじゃ????
やばいと思いリビングへと急いで向かう。
「ミスタ!てかなんでヴォックスのコップが割れるわけ??
しかもそれ結構ヴォックスのお気に入りじゃん!
というかなんでキッチンに立ち入ってるの⁉︎ミスタは何度も食器割るからキッチンには立ち入り禁止って言ったよね??」
「うぇぇぇえええん!!ごめんなさい〜〜」
「はぁ…で、怪我はないわけ?」
「うん。ズズッ…」
「それならよかった。怒ってごめんね?」
何故か俺のお気に入りのコップが割れておりアイクが怒鳴り、ミスタが泣きじゃくっていた。
「ミスタこっちにおいで。怪我をしていないか見てやろう。」
「ゔぉ"っ"く"す"ぅ"ぅ"う"う"う"」
ヨシヨシとミスタの背中を落ち着くまで撫でてやる。
その間にアイクがコップを片付けている。
その間に行ってきまーすと2人の大きな声が聞こえてきた。
「ミスタ少しは落ち着いたか?」
「うん」
「学校行けるな?もう遅刻の時間だから学校まで送っていってやる」
「ほんと?やったあ!」
「今日だけだぞ?それとちゃんと反省するんだ。ミスタは大きくなるまでキッチン立ち入り禁止だからな?わかったか?」
「はぁぃ…」
「じゃあアイクミスタを学校まで送ってくる。俺のベッド使ってもいいからちゃんと寝るんだぞ?わかったな?」
「はいはい。行ってらっしゃい」
そしてミスタを車に乗せて学校へ向かう。
帰宅しアイクの様子を確認しに自分の部屋へと向かう。
だが、自分の部屋にはアイクの姿は無い。リビングも確認したが姿がない。
靴もあるし残す思い当たる場所はアイクの部屋だ。
コンコン
「アイクいるか??」
・・・・・・・・
入るぞと一声かけて中に入るとアイクの姿は見当たらない。しかも部屋が綺麗だった。
家を駆け巡っているとベランダから洗濯カゴを持ったアイクが出てきた。
「ア!アイク!アイク!何をしているんだ!?洗濯は俺の仕事だろう??というか寝ろ!頼むから…」
「あーー…寝れなくなっちゃった。いいよヴォックス休みの日ぐらい休んでなよ。僕も今日休みだからゆっくり洗濯も炊事も掃除だって出来るんだから!こんないい機会ないよ」
「だがしかし…先ほどのアイクを見ている限り眠いはずだ3徹もしているんだぞ!?俺も休みだがアイクも休みの日なんだ。アイクこそ今後に備え寝ててくれ。
それに俺の仕事取られて悲しいな…
昨日ミスタとルカの部屋は掃除したしシュウの部屋は不気味だし立ち入り禁止だ。それにリビングやトイレお風呂なども昨日のうちにやっておいたんだぞ?」
「そ、そうなんだね…じゃあ僕はキッチン片付けてこようかな。まだ途中なんだよね」
「アイク頼むから休んでくれ…」
「何かしていないと気が気じゃないんだもん」
「それでもだ!寝るまで横にいてやるから寝ろ」
「ルカやミスタじゃないんだから。1人で寝れ…」
つべこべ言うので抱き抱えてアイクの部屋へと運ぶ。
おろして!とバタバタうるさいがひょろひょろの身体でそんな事されてもお構いなしだ。
「お姫様着きましたよ」
「お姫様じゃない…僕まだ執筆残ってるから……」
またうだうだ言っている
『ダメだ。寝ろ』
アイクがピタリと動かなくなった。
少し声の能力を使ってしまったようだ。
能力を解除するとアイクが動き出した
「ヴォックスごめんなさい……最近執筆していないと上手く寝れないんだ…だから…その……うぅっ……」
能力のせいか怒ったように聞こえてしまったのかアイクの目には涙が浮かんでいた。
咄嗟に体が動き背中を撫でてやる
「すまないアイク!寝れないのに寝ろなんて無茶な事言ってしまったな。
相談してくれたらよかったのに!どうして相談もしないんだ?」
「ううっ……ごめん……なさっ…ゲホッ」
アイクは普通の人間の為能力に耐性が殆どないどころか弱い傾向にある。
呪術師であるシュウの部屋に入っただけでも倒れてしまったりなど
それに対して鬼の俺は何百倍も強い力だ。
先程は力加減が分からずとりあえず寝てほしいの一方で寝かせてしまったため負荷がデカいみたいだ。
悪かったと謝罪をしながら背中を撫で続けた
「ヴォックス…お兄ちゃんみたい」
「何を言っているんだ?俺はお前達の一番上の兄だぞ?」
「うーん…なんと言うかほら僕は父は鬼族、母は病弱の人間そんな中で生まれたのが劣等で弱い人間の僕だったからヴォックスが面倒見てくれたじゃん。その時みたいだなって」
「そうだったな。目を閉じてくれ背中を摩っておいてやるから寝れるタイミングで寝ていいぞ」
うちの家系は複雑で父親は全員同じだが母親が違う。
俺の母は鬼族で勿論自分も鬼、声の悪魔として生まれた。
アイクは不倫相手の病弱でまだ若い女性との間に出来たがアイクの母は病気で死亡。
当時2歳のアイクを父と俺の母が面倒を見ることになったのだが母は別の女との子なんて見ていなかった為、父がキレてアイクと俺の目の前で鬼の力を使い殺した。
アイクのトラウマでもある。
その後鬼を祓うはずの呪術師と駆け落ちしシュウ、ミスタを産んだ。
鬼と呪術師の間に生まれた子だからなのか生まれてから力がとても強い
駆け落ちした母はシュウを産んだ後呪術の力を剥奪されたため、ミスタは呪術師の力は持っていない。
力を失った母は父に捨てられた
その後マフィアボスである母との間にルカが生まれた。
数年壮絶に追われる羽目になったが、父が逃亡したため俺とシュウの力で対応した。
アイクとミスタを守るため必死だった為母は守りきれず死亡。
ざっくりこんな感じの複雑な家系
父親のクズさには懲り懲りなのでこのまま帰ってくるなと家から追い払ったと言っても過言ではない。
目を瞑り考えていた為アイクと一緒に眠ってしまっていた。
気が付けば外がオレンジ色だ。寝過ぎてしまった
隣にはまだアイクが目を瞑っていたが、少し呼吸が荒い気がする。
額には汗が上り体が熱っている。
体温計をとりに立ち上がるとギュッと裾を掴まれた
「どこにいくの?」
か細い声でそう聞こえた。アイクと目線を合わせて大丈夫か?と心配する。体温計と薬を取りに行くのとルカのお迎えを行かねばならないと伝えるとそう。と手を離してくれた
普段から体調を崩しやすいが治るのも早いので薬を飲めばすぐ良くなろうと思い
体温計をアイクに渡し音が鳴る前にいそいそと車へのりルカの迎えに行く
いつも見せない悲しげな顔が見えた気がするが優先出来ないことに苦しくなる
「ルカすまん!遅くなった!」
「もうおそいよ!おともだちみんなかえっちゃうとこだったよ!」
と友達と園の入り口付近で遊んでいることから待たせた事が明らかだった。
周りにいるママさんに謝罪とお礼を告げるとニコニコいいのよ行きは眼鏡を掛けた美人なママに迎えはイケメンパパさんが来てくれるルカくんは羨ましいわぁなどと口を揃えて話している。
「朝見かける眼鏡を掛けた奥さんいつも無口なんだけど、家でもそうなの?あー、でも笑った姿は素敵よね〜」
「あぁ!この間公園のベンチで2人仲良く座ってニコニコ話してたわよ!ミスタくんとルカくんがいたから付き添いだと思うけど声を掛けようと思ったけど仲良さそうにしてるからお邪魔できなくて…」
アイクのことか…無口だと女性に見間違えられてもおかしくはない美しさを持っているからな。
アイクと夫婦に見られている事が少し嬉しくなった
「あぁこの間公園にいたんですね!こちらも気が付けばよかった…気が付かずすみません!!
ほらルカ早く帰るぞ。アイクが体調悪いんだ」
「アイクかぜ?だいじょうぶ?」
いつもならえーーなどと文句を言うがアイクが体調不良となれば家族を優先してくれる優しい子だ。
「あら!?奥さんまた体調悪いの?今日の送りシュウくんだったものね」
あー確かになどと口を揃えてまだ俺たちが夫婦だと思っているみたいだ。
急いで車に乗ろうとすると近くの公園でミスタの姿が見えたので連れて帰ろうとしたが、不審者だー!!誘拐だー!などと言い走り出してしまった
「アイクが家で待っているんだ早く乗ってくれ」
「じゃあ先帰ればいいじゃん!」
「もう17時になるんだぞ?それとアイク体調悪いんだ家に帰ってルカと遊んでやっててくれ」
アイクが体調を悪い事を知ると友達に手を振り急いで車に乗り出した。
「アイクが風邪なら先に行ってよねダディ」
そのダディ呼びのせいで色んなママさんに勘違いされるんだろうが…と思いながら帰ろうとするとストーーップ!!と大きな声が聞こえた。
学校帰りのシュウがこちらに向かって走ってきてる
俺も乗せて〜と車に乗ってきた
家に着くとギャーーーとリビングに先に着いたミスタとルカの叫び声が聞こえた
シュウも俺も急いでリビングに向かうとアイクが倒れていた
「アイク!一体こんなところで何をしているんだ!!」
「ゔぉ……っくすうぅぅ…」
目元には涙を浮かべ苦しそうに俺の名前を呼んだ
大きくなってからこんな事は滅多にいや全くなかったのだが急に甘えモードに入っているアイクに困惑していると、
「ヴォックス!アイクに力使ったでしょ!!何してんの!!アイクが万全の時でさえ影響凄いのに、体調悪い時に使ったらダメに決まってるじゃんか!最悪死ぬよ??」
とシュウが怒鳴った。
まだ俺の力が滞在していたのか…
すまない…と一言謝った。
「アイクしんじゃやだああああ!!」
「ヴォックスが悪いんだ!クソクソアクマ!!!アイクじゃなくてヴォックスが消えてしまえ!!」
などとミスタに暴言を吐かれる始末だ…
「こら、ミスタ?そんなこと…言ったらダメ。
本当にヴォックス…がいなくなったら…悲しいでしょ?」
と細々とした声でミスタを叱ってくれる。
辛い状況下でも母親をきちんと担ってくれるアイクにはいつも感謝しかない。
本日3度目のアイクをお姫様抱っこし部屋へ運ぶ。
「僕が力祓っておくから、晩御飯の準備でもしてて」
とシュウに部屋を追い出された。
晩御飯の準備中アイクの部屋の前でミスタとルカが死なないでね元気になってねなどとぐずって居るのがわかる。
ミスタとルカを呼び出しテーブルセットをお願いし、料理を並べていく。
ルカとミスタに先にご飯を食べさせ始め自分はアイクの部屋へと向かった。
「アイクの容態はどうだ?」
「だいぶ酷いみたい。三徹もしてる上に体調崩して上書きのように力使われて結構ぼろぼろだよ。
ヴォックスが時々怒った時に無意識で力を使っているから多少慣れただろうけど、多分これ常人なら死んでたね。
家出る時アイクに何も言われなかったの?辛いとか」
あーー…言われた気がするな…と言うと拳が1発飛んできた。これぐらいで許される事はしていない。とずっと考えていた。
「シュウすまないがもう少しアイクを見ててくれ。自分で罰を与えてくる。腹が減ったらご飯出来ているし、アイクのお粥も作ってある」
「もう、そんな事しなくていいよ。アイクも怒ってるわけじゃないんだから
僕お腹すいたから先食べてくるよ。
ヴォックスがそばにいてあげて?僕じゃ心開かない」
「すまない…先食べに行ってくれ。ミスタとルカを頼んだ」
はーいとリビングに向かうシュウ。
かなり酷い事をしたとアイクに謝罪を続けると薄ら目が開いた
「ヴォックス?もういいよ…僕も悪かった…心配かけてくれてたのに僕がずっと執筆してるのが悪いよ…事の発端は僕だし…」
「すまないアイク…君にだいぶ負荷をかけたみたいだな。
それに助けを求めてくれたのに無視をしてしまった…」
「ヴォックスはもう謝らないで?…その代わりさ…隣まだいて…」
「今日は甘えたさんだな。どうした?」
「過去の夢を見てさ…僕の母が死ぬ夢、そして僕がこの家に来たとき、君のお母さんが死ぬ夢を見たんだ……怖くて…それで……」
まさか俺の心の声がアイクに響いてたのか。
一言二言ではこうならないのはわかってはいたがまさか心の声にまで力を使っていたとは思わなかった。
俺もまだまだ鬼の中でも幼稚な方なため力加減や使い方のミスは勿論、無意識で使ってしまうことも多い。
「アイクそれ俺のせいかもしれない。ごめん…」
「うん。知ってる。さっきシュウから問い詰められた時にそんな感じした」
あーーシュウにもあとでこっ酷く叱られるなこれ。
「シュウのお陰で落ち着いたし、ヴォックスもおなか空いたでしょ?先食べておいで。僕はミスタやルカに心配かけてしまうからまだここにいるよ。さっきも鳴き声聞こえたから大丈夫だって伝えて欲しい」
「だがアイクまだ体調悪いだろう!?」
「いいから!早く行ってきて!」
「は、はい!!!」
アイクにこれ以上迷惑かけられないのでアイクを置き去りにしリビングに降りる。
「なんでヴォックス降りてきたの!?アイク1人なんじゃないの!?」
「あぁ、部屋を追い出されてしまった…
それとルカ、ミスタ、アイクはもう平気だってよかったな」
「「よかったぁ…」」
と2人声を合わせて安堵していた所シュウがバタバタとアイクの部屋へ掛けて行った
やはり心配だよなぁ…と思っていると部屋からヴォックス!!タオルと袋!!!!と聞こえ急いで抱えて部屋へ向かう。
小さな足音も後ろから聞こえた気がしたが気にしている場合じゃない。
「シュウ持ってきたぞ!……!?」
目の前には血塗れのアイクが横たわっていた
誰かに刺されたのか!?不審者が入れる場所じゃないしもうマフィアには追われていないはずだが…
「アイクが吐いたの!てかミスタとルカ連れてこないで!!トラウマにでもなったらどうするの!?」
後ろを振り返ると立ちすくんだまま泣くミスタとその後ろで怯えるルカの姿が見えた
「ルカミスタはその場にいろと言っただろう!?」
「言ってなかったよ。だからついてきた」
とルカに指摘された。
「るか…みすた??ぼくは大丈夫…だよ…」
「ぜったいだいじょうぶじゃないじゃぁぁん」
「ほら…ミスタ泣かないの。るかも。」
「おれが…朝コップ割ったから…体調悪いのに怒らせたから…ごめんなさい」
「おれがいい子じゃないから…アイクにめいわくかけて…ごめんなさい」
「2人も謝らないで?これは僕がわるいんだから…誰も悪くないよ…ね?」
アイクはルカとミスタがいると強がり声も先ほどより掠れているのに励ましていた。
本来はおれが謝らなきゃいけないのだがこれ以上謝るとしつこいと言われかねない…
「アイクの面倒も見れないならヴォックスがミスタとルカの面倒見てくれない??それに今回の件ヴォックスが圧倒的に悪いのになんで子供達に謝らせてんの意味わかんない。さっさと出てってアイクの体に触る。」
シュウにこっ酷く怒られた…しかも今まで見たこともない力強い目に背中には紫色の炎が立ち上がった。
まずいこれ以上シュウは怒らせられない…
ミスタとルカも勘付き部屋を出て行こうとする
「ヴォックス……はここにいて……シュウも……ミスタ?ルカの面倒見られるよね?」
「う、うん!俺もう10歳だもん。ルカと一緒にお風呂入ってくるよ。食器の後片付けは出来ないけど…」
「お願いね。ルカも寂しい思いさせるけどごめんね…」
「いいよ!おれミスタといっしょにえいが見てくる!」
「うん、そうして。お菓子も好きなの食べていいよ。
ちゃんと寝る前は歯磨きしてね。
元気が返事が聞こえないなぁ?」
「「はーーい!!」」
と部屋を出て行くルカとミスタを目で追いかける
ゴホッゴホッゲホッ
とまた血を吐いていた
「アイク!平気じゃないのになんで平気なフリをするんだ!」
「ヴォックス!今アイクに返答させるような言葉かけない!!アイク大丈夫?どこ痛むか指さして?」
シュウの母のような対応にびっくりした
確かに俺やアイクがいないときはシュウが面倒見てるもんな
アイクの指が動き心臓の辺りをギュッと抑えた
「心臓が痛いの?呼吸苦しい?」
コクコクと頷くアイクにそっと背中をシュウが摩りはじめた
その間に汚れた衣服や布団を交換する
口元など拭い取りシュウはずっとアイクのことを摩っている。
すると裾を引かれて弱い力でアイクの方へと引き寄せられた
近寄ると胸に埋まるように弱い力で抱きしめられ、泣き出した
「ヴォックス………ごめ…んなさい……僕が…迷惑で……それで……」
「迷惑なんて思ってないぞ?だれがそんなこと言ったんだ?深く考えすぎるな。アイクは学校も執筆もあると言うのに子供達の面倒を見てくれていつも助かっているんだ。
俺は仕事でなかなか帰りが遅くなってしまったりしても、ミスタ達はしっかり布団で寝れているし、ご飯だってお風呂だって掃除だって全て家事をやってもらってるんだ
シュウもだ。アイクの手伝いは勿論、アイクの看病だって付きっきりでしていてくれたりするんだろう?いつも感謝している。
それにアイク。あまり口を開かないがシュウからは必ず倒れたときは報告が来るんだ。
それぐらいシュウもアイクを大切に思い俺だってアイクのことを思っている。気に病む必要はないぞ」
シュウも抱きしめ2人のことをギュッと抱きしめる
アイクの目からは大粒の涙がこぼれ始め落ち着いた呼吸もまた乱れる。
2人で頭や背中を撫でて温かい空間で埋め尽くされていると後ろの扉が開いた
「俺だって!アイクのこと大好きだよ!!アイク居なくなったら俺またコップ割っちゃうし…お皿だって…もう迷惑かけないから居なくなるなんて言わないで??」
「おれも!アイク大好きだよ!超POGだよ!?だからだめだよ」
2人とも鼻水や涙で顔がぐちゃぐちゃでアイクのそばに寄りかかる
「みんな……ありがとう……」
「アイクもヴォックスもシュウもないてるの?」
そこは空気を読んでくれミスタ…
「みんなおなじだね」
ふはははと笑うルカに釣られてみんなも笑顔になった。
「所でルカ、ミスタ。君ら勝手に盗聴してる挙句髪の毛が濡れているぞ?ドライヤーしてやるから、アイクの邪魔にならないようにリビング行くぞ」
「はーい」
「POOOG」
後日アイクの体調は良くなり、楽しい日常が繰り返えされた。