絶望日記四月一日。
暖かい日だった。
凛冬さんに呼び出された。
なんでも我を【教育】するのだとか。
そして娯楽室に連れて行かれ、突然命令されたのは『子供を殺せ』。
エイプリルフールの質の悪いネタかと思いたかった。
勿論抵抗した。
そのまま逃げるように自室に戻った。
この組織に入った事を後悔しかねない、出来事だった。
四月二日。
昨日と同じ気温のはずなのに寒い。
また呼び出された。
逃げた。あの目は本気だった。
毎回あの顔を見る度に恐怖心が煽られる。
あの黒い目が恐ろしくてたまらない。
自分もアレになってしまうのか?壊れてしまうのか?
復讐を忘れるのが怖い。過去を決別しなきゃいけないのが怖い。
でも抜け出せる術もない。
四月三日。
雨が降っている。頭が痛い。
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