チ動説認定記念日/オクジー編2#チ動説認定記念日/オクジー編
あの日、あの時、あの夜空に俺の世界は変わった。
以前ならば頑なに空を見上げるという選択肢はなかったのに。何故。ふと見てみたくなったのかもしれない。一人、二人と夜空を見上げた方が良いと教えてくれたから。まぁ一方はかなり圧力を感じたけど。
あの一瞬により感動は一生分の喜びを得たと例えても過言ではないかもしれない。
そして月日は流れ、ついにやってきたのだ。
決して避けられぬ刻が…
願わくば
もっと長い時間を共に過ごしてみたかった。俺の知らない知を教えてほしい。俺に文字を教えてほしい。そうすれば、今よりもバデー二さんとヨレンタさんの会話に混じる事が出来るかもしれないから。
そんな夢も消えゆくのかと思うと悔しい寂しい悲しいという感情は何故か湧いてこないのだ。きっと今、この瞬間が恐ろしくないのかもしれない。目の前に貴方(バデー二さん)がいる。
目を瞑ればヨレンタさんがいる、グラスさんがいる。名も知らぬ異端者の言葉が脳裏を過ぎる。
嗚呼
俺は満足感に満ちている。俺もりも長生きしてくれる貴方がいるから。
有難うございます、と心から言える。
この血が赤い薔薇に変わりますように。
2024/12/23
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アニメ
13話を見た後に作成。14話まで待ちきれずにオクジー君の最期を捏造しました。バデー二さんはオクジー君より生きる設定(処刑日が別)
情緒が…