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    oubai_L

    @oubai_L

    安コ・萩松・沖神

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    oubai_L

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    夢萩原×夢松田
    松田が死の直前に見た夢のお話し
    松田君がよわよわです(キャラ崩壊注意)

    #萩松
    #DC腐
    #DC
    #コナン
    Conan

    夢という名の走馬灯【萩松】ピッ(メールのプッシュ音、画面には送信完了の文字)

    「じ、陣平ちゃん?一体どうしたって……」
    「陣平ちゃん?」

     松田は萩原の腕にしがみつき、顔を伏せている。ごつい見た目とは裏腹に、その身体は小刻みに震えていた。泣いているのだろうか。急なことで萩原は混乱しているように見える。プライドが高く、気位の高い松田がこんな姿を見せるなんて滅多にないからである。
    「夢……」
    「え?」
    「夢を見たんだ。大きな斧を持った死神が、その炎で俺のことを焼き尽くしていく夢を。」
    「……」
    可笑しな話であった。他人に言ったら、夢ごときに何を怯えているんだと笑われるだろう。でも萩原なら否定しない。
    「そりゃあ怖かったな、熱くて痛かったろ?よく頑張ったよ。」
    コクリ、と小さく頷いたその頭を萩原は大きな手で撫でる。そのまま松田の頬に触れ、顔を上げて涙を優しく親指で拭った。
    「でも……」
    萩原は自らの拳を松田の胸に当て、最高の笑顔で言う。
    「笑っとこうぜ。泣いてるより、笑ってる陣平ちゃんの方が俺は好きだぜ?所詮夢は夢でしか無いんだ。そんなんで暗くなっちまうくらいなら、明るく笑って、もうそんな夢見ないようにしようぜ。」



    ***



     そう、どう足掻いたって夢は夢でしかない。近いようで、現実とは遠くかけ離れている。だから布団から起きてドアを開けた時、当然のようにそこにいるお前の姿を見て泣いてしまったんだ。ああ、ここも夢なんだ、って。この世界は俺の理想でしかなかった。

     3年間、ずっと夢に見ていたんだ。萩がいて、5人で笑い合えていたらって。ほんの少しだけ今でもそんなことを期待していた。いや、望んでたんだろう。笑おうとする度にその笑顔が脳裏にこびり付いて剥がれないんだ。だから上手く笑えなくて、カッコつけて強がって、このサングラスだって本当は———

    ピーーーッ(爆弾の音)

    「おっと、そろそろお別れの時間みたいだ。大丈夫だよ、陣平ちゃん。俺らには最強の仲間があと3人もいるんだから。」
    「……ああ、そうだな。」
    萩、お前もあの時こんな気持ちだったのか?それは向こうで聞いた方が早いだろう。


    「後は任せたぜ。諸伏、班長、零……」






    夢が覚めていく。
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