モブ飛_______+++
「おかえり」
前のめりにドアを開けて出迎えてくれた飛鷹は長い髪を下ろし、ミニ丈のルームウエアパンツに、肩紐の細いタンクトップを着ていた。いつもは夏でも肌を出すような格好しないのに珍しいな…
ドアを開けるため少し屈んでいるせいで、僕の視点からだと綺麗な鎖骨や薄い胸元が覗けてしまう。
何となく目のやり場に困り思わず視線を反らした僕をよそに、何ともない風に踵を返して奥のリビングへと戻っていく。
振り返った時の僅かな空気の揺れに乗ってシャンプーの匂いがした。さっきまで風呂に入っていたのかも知れない。
普段は服に遮られ日焼けしていない背中が地面に反射した日光にぼんやり照らされて、白昼夢を見ているような気がした。
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