魔法少女を求めて 3鏡の前で身だしなみを整えて、フィンは荷物を手にドアへと向かう。
「じゃあマッシュくん、行ってくるね」
「うん、行ってらっしゃい」
バイバイと二人揃って手を振り合い、寮の部屋を出た。今日は待ちに待った休日だ。久しぶりにレインと会うので、フィンの心は踊っている。まずは買い物に行く予定が、その後はレインの家に行ってウサギにも会えるので本当に楽しみだった。
兄がまだイーストンに在籍していた時は寮内で待ち合わせをしていたが、卒業してしまった今はフィンが町に出てそこで落ち合っている。逸る気持ちとは裏腹に苦手なホウキはそれほど早く進まないが、うっかり操作ミスをしてしまうなんてことはなく町に着く。
(ちょっと早かったかな)
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