krkゆめ本サンプル幼なじみの男の子がいる。
黒木屋の長男で、しっかりしていて、頭が良くて、運動もできて、今は忍術学園に通っている、自慢の幼なじみだ。
お互いの家柄や将来のことなんかなんも考えてなかった今より幼かった頃、その幼なじみと「大きくなったら結婚しようね」なんて約束を交わした。
そしてその約束を、十歳になった今でも信じてわたしもできるだけの努力をしている。
頭が良い彼と対等の会話ができるように、本を読んで勉強を頑張った。
運動ができる彼についていけるように、たくさん遊んで木だって登れる。
料理も洗濯物も片付けも掃除も、困らないようにたくさんお手伝いをして、最近は黒木屋さんのお手伝いだってしてる。
笑顔が可愛いと言ってくれたから、笑顔だって欠かさない。
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