ALL 主刀 MochakoredMAIKING3月の主膝本の下書き 958 MochakoredMAIKING2月発行予定の現パロ主膝全年齢部分になりますこの先はR18になりますピタリと体に密着するレザーに包まれた尻がすぐそこにある。それをきちんと認識してしまうと、意識と理性が遠くへ飛んでいってしまいそうだ。なので、できるだけ意識を遠くに飛ばしておく。しっかりと掴むように言われた腰は、筋肉質で贅肉なんて欠片もない。スポーツジムのインストラクターのような引き締まり方だ。膝丸さんの綺麗な顔とこの魅力的な体つきは本当に卑怯すぎる。俺をどうにも煽ってくる。心底好みそのものだ。そして、膝丸さんが息をすれば当たり前だが手の下の体が動く。俺はそれにすら興奮してしまうのだからどうしようもない。渋滞を避けようと裏道などを駆使して颯爽とバイクを駆る膝丸さんは、ひどく男前でデキる男の格好よさに溢れていた。けど、こちらはそこにドキドキする余裕もない。単純な俺の頭は、ひたすら膝丸さんの着ているレザーパンツから伺える尻と太ももに支配されてしまっている。信号待ちの時に、こちらを気にして軽く振り向いてきた。膝丸さんの顔はメットに隠されて窺えない。それでも感じる優しげな雰囲気は、俺や一部の限られた人間にしか向けてくれない貴重なものだ。職場での膝丸さんしか知らない人は驚いてしまうと 1522 MochakoredDONE主刀(主膝) R18になれました 4003 MochakoredDONEらびこれ主刀(山鳥毛)「小鳥、これを」恋刀である山鳥毛が、艶のある声と共に差し出してきたのはうさぎのぬいぐるみだった。つぶらな赤い目が可愛らしい。ふわふわ具合のフォルムは手触りの良さが触らずとも分かるようだ。淡い光を閉じ込めた銀色のような毛と赤い目は、うさぎらしさにこれでもかと溢れている。けれど、そのふわもこボディにはかっちりとした渋い色合いのアイテムを身に付けていて、審神者はそこが気にかかった。見覚えのあるそれらは、どう見ても目の前の刀のものとそっくりにしか見えない。「山鳥毛、これって……」「ああ、私を模した兎、とのことだ。なかなかの出来だと思う」「あ、うん。それは俺もそう思う。かわいかっこいいって感じで」「……そうか。小鳥が気に入ってくれて安心した。ありがとう」「え、あ、どういたしまして……?」はにかむ美貌を間近に浴びてくらりとする。審神者は目の端に星が散っている気持ちになりながら、気になったことを聞いてみる。「というか、なんで俺にこれを……?」審神者は数年前に大学を卒業した成人した青年だ。刀である山鳥毛よりも若いとはいえ、このように可愛らしいものは年齢一桁代以降は持ったこと 896 MochakoredDONE主刀(さに←ちょも)南泉をそえて「すまない、少しいいか?」「にゃっ!?」久しぶりの非番はごろごろするに限る。そんな信念を持って自室でのんびり過ごしていると、甘さを含んだ低い声に部屋の外から呼び掛けられた。声に覚えがありすぎる南泉は悲鳴をあげて飛び上がる。一家のお頭である山鳥毛にだらしない姿を見せるわけにもいかない。畳へ出していたものを押し入れに放り込むと、平静さを装って部屋へ招き入れる。「非番の日にすまんな。少し相談があるのだが……」「お頭が、相談……?」「ああ、小鳥と先日話をした時なんだが……。彼が、私と一緒に酒を呑みたいなどと可愛らしい事を言ってくれてな」「はあ……」「その為の酒器を探しているのだが、品揃えの良さに見れば見るほど悩んでしまっているんだ。少々困ってしまってな」そう言って広げられた万屋のカタログを見た南泉は全身の毛が逆立つような気持ちにさせられた。カタログの装丁からして違うとは思っていたが、どう見ても日用品とは思えない。人間国宝やら有名な工房の受注品ばかりだ。その品々の金額は、南泉が万屋などで買い物をする時に見たことのない価格帯のものばかりだ。国宝や重文の刀も数多くある一文字一家で 825 MochakoredDONEらびこれ主刀(源氏兄弟)「──ねえ。主は、あれは買わないの?」髭切の伸ばした指の先を見れば、カラフルなうさぎたちが万屋のショーウィンドウに綺麗に並べられている所だった。「あぁ、あれかあ。俺は買う予定はないよ」「そうなのか?君は我らを模したものへは財布の紐が緩くなって、すぐに購入するではないか」隣を歩いていた膝丸はそう言ってくるが、財布やパスケースなんて実用品ならともかく、可愛いうさぎを飾っても置きっぱなしになるのが目に見えている。彼らも自分たちを模したぬいぐるみが埃をかぶっているのは嫌だろう。まあ俺の部屋は、定期的に掃除をしてくれる優しい刀がたくさん居ているのでその心配はないだろうけど。そう思ったら、飾るのもちょっといいかもしれないと思ったので二人に尋ねてみる。すると、二人は同じタイミングで目を瞬かせるとゆっくりと口を開いた。「いらないよ」普段よりもずいぶんと低い声で髭切が言う。「あぁ、そうだな兄者。いらんな」対照的にいつもよりも柔らかな声で膝丸が同意した。にこりと同じ角度で首をかしげて微笑む兄弟は美しい、しかし背後に何かを感じ取れてしまう。「あ、はい……」大人しく頷いた俺の腕を髭切 626 1