メイドパロ 真紅の薔薇が咲き誇る中庭にメイドが一人。
彼の名はアラスター。
アラスターは屋敷の主人であるロージーに長年仕えており、普段はロージーの日常生活をサポートしたり、屋敷や中庭の掃除や手入れをしているが、彼にはもう一つの側面があった。
……
深夜。
何者かが窓ガラスを割って屋敷内に侵入した。侵入者は骨董品や宝飾品を手早く袋に入れていき、薄汚い袋を美しい品々で満たしている。そんな侵入者の影から音もなく浮かび上がるアラスターは、よく通る声で侵入者に声を掛けた。
「ご機嫌よう。こんな時間に訪問とは随分不躾なお客様ですね。本日はどういったご用件でしょうか?」
「えっ……ぁ」
「んー?聞こえませんねー?」
アラスターは意地の悪い笑みを浮かべて長いスカートの裾から触手を出すと、ぐにゃりと蠢かせて侵入者を捕らえて締め上げる。
955