日曜日が、嫌いだった。
「サボらずに教会へ礼拝に来なさい」と幼馴染に叱られるのだ。
昔から僕は怠惰だったけれど、今となってはもう、一歩たりとも足を踏み出せない。ずっと引きこもっている。絶対に行きたくない。
神の顔なんて見たくない。僕は毛布を被り、朝日に背を向けた。
「ちょっとシーラ? いつまで臥せってるの、シーラも教会に来てってば──」
幼馴染の声が聞こえる。彼女の信仰心は、僕とは雲泥の差。敬虔で、利他的で、真摯。
「……ほっといて」
「シーラ、」
「僕に関わらないで。……礼拝には行かない」
「……天使が見えるから?」
「最低最悪の天使がね」
「なっ……なんて酷いこと言うの! 神の御下に跪いて懺悔しなさい!!」
1938