熱に浮かされるこんな心臓に悪い日になるとは思わなかった。
相棒に誘われた秘境巡りにたまたま先生とかち合って(というよりも元々旅人が俺と先生を同じ日に誘ったらしい)、先生が来るなら無茶してもいいかなとか思ってたんだけど。
「先生、なんか調子悪い?」
「いいや?公子の気のせいではないか?」
「なんか…うーん…いつもと違う気がするんだよね…」
自分の戦士としての観察眼と直感でそう思った。なんと言うか…いつもより元気が無いように見えた。
あとなんか、顔が赤い…ような…
「分かった、先生熱あるでしょ」
「熱?確かに今日は少し暑いが…」
「えっ?今日は寧ろ寒く感じるくらいだよ…?」
最近璃月に留まっている相棒にも今日の璃月は寒く感じたらしい。
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