もしもの話「ん?お…これ昔の…10代くらいのイングリット、か?
「あぁ、その…お父様が使っていたものね、お見合いのための肖像画よ
「なるほどな…………
「ちょっと、あんまりじろじろ見ないでよ、なんだか恥ずかしいじゃない
「あっとすまん…いやこうしてみるとお前って昔から可愛いかったなぁと思ってだな……
「は!?な、何を言っているの…!
「もちろん見目が全然駄目だと思ってたわけではないが、妹とか男みたいなやつって印象だったから……俺の目って節穴だったんだなぁ……
「別に……あなたにかわいいと思われたかったわけではなかったから……いいわよそんなふうに……
「今このときのイングリットと出会ったら間違いなく口説いてたのに、もったいないなー俺
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