君のテディベアになりたい「サンウその薬なに?」
「睡眠薬だよ」
「おい、袋に一回2錠って書いてあるのになんで4つ飲んだ」
「最近効きが悪いから」
「えー…それってよくないんじゃ」
「寝れない方が困るんだよ、大丈夫だから」
「う〜ん」
サンウの寝つきが良くなるように色々と工夫するギフン。湯船に浸からせて、アロマオイルでマッサージして、ホットミルクを作って飲ませる。
「ギフン兄さん、それは?」
「テディベアだよ。こいつを抱くとよく眠れるらしいよ」
「俺を何歳だと思ってるんだ…俺、熊にトラウマがあるから、兄さんがぬいぐるみの代わりになってくれない?」
「トラウマ?知らなかった!見えないとこにしまっておくな。一緒に寝ればいいか?」
「うん」
二人で同じ布団に入る。ギフンを背中から横抱きにするサンウ。首筋にサンウの吐息が当たってギフンが身震いする。
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