『後悔』星の数あるひとつの話[ベジトの家、工房内]
レイムが薬を飲む。
レ「まずいな」
ベ「薬にうまいもまずいもあるわけなかろう!」
レ「いや、ベジトの薬は全部不味ィ。これはとくにひでぇ。で、こりゃなんの薬だ?」
べ「結晶化の薬じゃ。普通の星の子が飲めば身体が結晶化して死ぬ」
レ「なんてもん作ってんだ」
べ「毒と対して変わらんじゃろ」
レ「モノによるだろ…」
べ「して、身体の調子はどうじゃ?」
体を動かすレイム。
レ「少し身体が軋む」
べ「ふむ。改良の余地はあるがとりあえず成功じゃろ」
レ「ああ?」
ベジトがレイムの指を折る。
レ「!!何しやがる!って、あれ?」
べ「痛くないじゃろ?今お主の身体は結晶化しておる。故に痛みを感じない。そして折れた指は近づければ元に戻る」
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