想楽より遠く、灯台から近い位置。
静かに佇む黒い影。その長髪が不動光に照らされ、きらきらと揺らいでいる。彼の持つ槍───rb:三叉槍 > トライデントも同じく、光を反射し金属の冷たさを放っていて、どこか不気味だ。
だがその武器に誂えられたアイオライトは違った。彼が歩を進めるたび、少し角度が変わるだけで、色合いや深みが変わる。青から帯紫青色に、そして帯灰褐青色に。そのどれもが寒色なのに、暖かみを感じるのはなぜだろうか。まるで、いつも話を聞かせてくれる時の、好奇心と親愛に満ちた眼のように。
「地図さえない未踏の未来、けれど心が見つけた未来。
恐れず共に進むのは、4人乗りの小さなボートで。
目指すはアイドル新大陸です! 」
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