物語をもう一度 南方自身もただでさえ体格のいい方だが、門倉と並ぶと単純に言って倍はかさばる。
それなりに広い室内でも窮屈に感じるというのに、よりによってトイレの狭い個室の中に2人すし詰めになっているのだから、ほんの少し身動きするのもやっとだった。
「さっさと済まそうで。人が来たら面倒や」
門倉の指が、じれったそうにベルトを引っ張る。その手を薄汚い個室の壁に押しつけ、スラックスを下着ごと引き下げた。むき出しになった臀部を強く揉んだ後で、こじ開けるように背後から貫いた。
「あぁっ……!んんんっ……」
時間をかけてほぐす余裕もなく、性急に繋がった割に門倉のそこはさほど抵抗もなく南方を迎え入れてくれた。腰を打ち付けるたびに、雄叫びとも嬌声ともとれる喘ぎ声が個室内に響いた。
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