心の棚リアナの心には棚がある。
食器棚を想像して貰うといいかもしれない。
1番上には扉が付いた棚があり、それより下は普通の棚だ。
扉が付いた棚には、鍵がかかっている。そこに入っているのは両親との思い出だ。
リアナはこれを時折取り出しては大事に大事にしまうのだ。
他の棚に並んでいるのは2つ、養父と、友人であるマリーだけだった。
その棚に載せられる条件は1つ、その愛情を無条件で受け入れるかどうかである。
なぜこの2人なのかといえば、それは本人も理解していないので回答はできない。ただ、本能的にこの2人から受け取ったものはこの棚に置かれて、大事にされるのだ。
彼女に好意を向けている人物は勿論他にもいる。しかしそれらをリアナは受け取っていないのである。
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