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    キラライ

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    キラライ

    TRAININGフォーチュンドール本編18
    フォーチュンドール3章2話火桜夜は嫌われ者である。

    貝森第二高校は能力者を集められた学校であるが、能力者ではない魔法使いも数多くいるのである。そんな魔法使いや魔導士たちの中で強い魔力を持つものでも、夜の体質である驚異的な魔法抵抗力に敵わないからである。相手にすると魔法で勝つことはほぼできないため、このチーム決めの期間は成績を上げるためや相手したくないためにチームに夜を誘うものもかなり多いのだ。そしてその情報を知ってるのはだいたい前の年からいる2年生以上である。
    夜は呆れていた。戦うことが好きな彼であるが、ラクして成績をあげたいという魂胆が見えている生徒多いからである。3年生にもなると、まともに成績をあげたい生徒ならチームワークのいい仲良しメンバーで組むことがほとんどで、話しかけられることも少ない夜が、こういうときだけ話しかける生徒が気に入らなかった。しかし、戦うなら誰かしらと組む必要がある。何を基準にメンバーを決めるべきか、夜は悩んでいたところだが、夜の周りに人だかりができている教室の扉が思いっきり開き、その乱暴な音にその場にいたほぼ全員が扉のほうを振り向く。そして拡声器を使ったバカみたいに大きな声が廊下まで響いた。
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    キラライ

    TRAININGフォーチュンドール本編15
    フォーチュンドール2章5話季節は12月下旬、幸の家に置いてあった地域情報誌をカーマインとアリサが覗いていた。
    巷ではクリスマスというイベント情報でいっぱいであり、カーマインもイルミネーションというものを一目見ようと、幸に外出しないか聞いていた。一方アリサはカーマインが案外ロマンチストであることに意外だと思ったがクリスマスというイベント、どこぞの宗教のお偉いさんの誕生日だとお祭り好きな民族がでっち上げたイベントだと聞いているし、家族で過ごす日というのも紀元前からその風習はあったとどこかで情報を見たことがあるのであまり魅力的に感じなかったのだ。
    幸はイルミネーションを見るなら夜のほうがいいし、何より買い物に行く理由があんまりなかったので、何か買い足すものはないか考えていた。そこにリレットが幸に話しかけに来た。これもまたクリスマスに関したことで、この時期にしか買えない限定の模様の布地を買うのはどうかと提案したのである。幸はなるほどと言い、具体的にどんなものがあるのかスマホで調べ始めた、北欧雑貨に使われる模様の布地などがあるとおしゃれかもしれない、後で雑貨屋さんに行こうと幸がいうと、カーマインは喜んでアリサのほうを見た。
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    キラライ

    MEMO帝の一族の小話
    シスイのワーム討伐ここは小さな宿屋を経営するシェアハウスも兼ねた建物。
    関係者以外立ち入り禁止のシェアハウス部分の一部屋、会議室には二人の影があった。

    「今日も今日とてキョウ兄さんはキョーヒーを飲んで興味のあるところを…」
    「キョーヒーはさすがに無理があるだろ…」

    水色のウェーブのかかった短めの髪にモノクルをつけていることが特徴の女性セツは、おやじギャグが好きなので今日も言ってはその場を凍り付かせている。
    また、キョウ兄さんと呼ばれた青い髪に黒いコートの2色の伊達眼鏡をつけた男性はこのシェアハウスに住む帝の一族のまとめ役であり、リアスの街やその近郊に変化がないか周辺を探っていたところである。
    いくつかあるモニター画面にはどこから撮影されているのか、町全体を大まかに見れる画面や、森、丘、浜辺などの景色が一望できる、その中でキョウが気になっていたのは森と丘の間に大きなくぼみができていることだ。ある程度くぼみを拡大すると、何かがうごめいていることがわかる、おそらくグランドワームが巣を作っているのだろう。キョウは目の前にいるセツに現地調査を頼もうとしたとき、会議室のドアが開いた。
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